介護する側も、される側も!成年後見人制度と家族信託って知ってますか?

  • HOME
  • Blog
  • 終活
  • 介護する側も、される側も!成年後見人制度と家族信託って知ってますか?
介護する側も、される側も!成年後見人制度と家族信託って知ってますか?

突然の入院!困らないように今から準備が必要です!

例えば、元気だったはずの一人暮らしの親が突然の入院のパターンです。
病気で急遽入院生活が始まってしまう所辺りから貴方の元へ連絡が入ります。
「お母さんが今日救急車でこちらへ入院されました。すぐにこちらへ来てください。」
その一報だけでも少しパニック状態にもかかわらず、病院へ着いてみたら次から次へと病院関係者が来ては状況説明、病室についての希望、必要な持ち物などの説明がマシンガンの様に始まります。
最初はナースから渡された山の様な書類に目を通す時間もない内に今度はドクターからの病状説明。
ドクターの話も分かったかどうかの確認もない内に入院手続きを済ませるようにと促されて…。

大体入院が必要になる場合の課程はこんなイメージですが、ここで問題なのは突然自身が病気の母親の後見人になってしまうという事です。
病院側からするとお母さんに対する全ての窓口がその時点から貴方になります。
自分の親の後見人というのは、
・様々な書類にサインして入院手続き上の身元引受人になる
・入院の為の着替えの準備や入院費の工面
病院によってはこの時点で退院時の介護保険の手続きをする様に促される事があります。
・介護保険の認定を受ける為の事務作業や役所とのやり取り
・介護計画などの介護施設やケアマネージャーとの打ち合わせ

そして治療方法や方針についてもドクターと今後の相談をするわけです。
その「今後」と言う所がポイントです。すなわち、急変する場合にはどこまでの治療をするのか?と言う所までの家族との同意を取るわけです。
入院したばかりの時に、
「人工呼吸器に繋いでもいいのか?」「心臓マッサージをするのか?」
残酷でもなく、これが普通の事です。
いつも元気なイメージしかない親の事を考えるとどうしても、こう答えてしまいますよね。
「出来るだけの治療をお願いします。」

まさかの意識が戻らない場合は?何をどうしたらいいの?

入院数日後もお母さんは眠ったまま。どうしてか意識が戻らない…。
家へ戻り保険証は見つけたものの、この後はどうするんだろう。そんな時、病院のケースワーカより面談の申し入れ。
「熱もないし病状も安定していますから、転院先をご紹介します。」
”?ここって病院じゃないの?”
そうなんです。
救急車が連れて行く病院は救急指定されている病院で緊急を要する重症患者の受け入れを優先的に行っている場合、病状が安定してきた時点で別の病院への転院を薦められます。緊急の患者さんのためにベッドを用意するためと言うスタンスです。
と言う事で、次の病院が決まりその病院から一度退院と言う時、手元へやって来るのが
『入院費の請求書』です。
でも、大丈夫!親の口座の通帳と印鑑の場所は知っているから…と思っていると大変な事態がやってきます!

通帳と印鑑での出金は口座の持ち主じゃないとできません。

現在の銀行ではその口座の持ち主じゃないと勝手にお金を引き出す事ができません。
引出しをするには口座の持ち主であるお母さんの自筆の委任状が必要になります。そ
れも引出しの度にその都度必要なんですよ。
「え?うそー!」
じゃ、どうしたらいいんだろうという答えがここからのお話になります。

公的な成年後見人制度

家族ならだれでも病院や介護施設では病人の後見人になれます。
しかし、先ほどの親の資産関係には勝手に立ち入れないというジレンマが出てきます。
それが親の為に支払う目的だったとしても、それは先ほどの銀行の件でもわかる通り色々な不都合があります。

それを公的な立場にしたのが、『成年後見人制度』です。
成年後見人制度は一人の該当者に対して後見人として裁判所で認めてもらう制度です。
今回の場合はお母さんの成年後見人を申請するとします。

これには該当者が既に普通の社会人として生活出来ない【認知症などで判断能力が落ちている】人を後見人が代わって税金の支払い、持ち家の管理、病院への支払などの全てを行うもので、家族のほかに弁護士や行政書士、司法書士など第3者に月々報酬を該当者の貯金や年金などの資産から家庭裁判所が後見人に支払うシステムになっています。
この他にも成年後見人制度をする上で考えなくてはならない事はある一定期間ごとに、該当者の資産を調べて収支を裁判所へ提出する義務がある事です。

こうする事で、該当者が成年後見人から不利益を受けないように裁判所に監督してもらえます。
ただ、この制度は身よりのない一人暮らしの場合にはとても優れた制度ですが、家族がいる人にとっては今一つと言う考えがあります。
貴方が成年後見人になった場合には月々支払わなければならない報酬は必要なくなります。
しかし、裁判所へ提出する書類が3か月に一度と頻繁な事がネックになりそうですね。

家族信託は成年後見人制度の代わりになるのか?

「家族信託」はこの場合のお母さんが元気なうちに特定の人(受託者)と信託契約を結ぶものです。
銀行との間に信託契約を結ぶわけですが、公正証書に残して法的に認めてもらうためにはもろもろの手数料が70万~100万程かかります。
主にお母さんの不動産や金融資産に関して契約をした後は受託者はいつでもお母さんの代わりに財産を管理します。
一人暮らしの家を処分する必要がある場合にも出来る権限が与えられます。
成年後見人の場合には報酬が毎月2~5万程かかる事を考えると家族信託の方が安上がりにはなります。

「まだまだ先の話」
と考えているとあっという間です。
貴方自身が突然倒れて、このお母さんと同じ状況になった時。
家族が苦労する事を考えるとそろそろ準備をしておく必要がありますよね。

報告する

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。