生活を彩ってくれるスイレン栽培の勧め

生活を彩ってくれるスイレン栽培の勧め

そもそもスイレンとはどういう植物?

「とりあえず庭があるし何か新しくて面白い植物育ててみたいけど、何がいいの?」と思ってらっしゃる方はいらっしゃいますか? 「退職したわけでもないからそう暇じゃないし、孫とも過ごしたいし、できれば放置できるような植物はある?」
 あります。スイレンです。スイレン鉢さえ用意してやれば水やりが不要で、できれば毎年株分けしてやる方がいいですがが、日々の世話がそれほどない植物です。
 ではそもそもスイレンってどういう植物かというと、スイレン科スイレン属の水棲植物で温帯スイレンと熱帯スイレンがあります。日本では圧倒的に温帯スイレンの栽培が盛んで、もしスイレンを見たことがあるという方は、おそらく温帯スイレンを見たのだと思います。
 もし青いスイレンを見たことがあるなら、それは熱帯スイレンです。温帯種に青はありませんので。

温帯スイレンってどんなの?

 では温帯スイレンはどんな植物かというと、まずは根っこで育ちます。そして日本の冬でも越冬できます。スイレンに南国のイメージを持ってらしゃる方も多いかと思いますが、そんなことはないです。世界全域で温帯スイレンは栽培されています。
 スイレン鉢を用意してやって、スイレン鉢の中に植え付け用の容器を入れて、その植え付け容器の中で栽培します。
 温帯スイレンの大きな特徴は青色の花がなく、熱帯にはない赤色があることです。(熱帯種で赤い花を咲かせるのは夜咲きのみ。)
 冬になっても屋外に放置したままで越冬できるので楽ちん。

熱帯スイレンってどんなの?

 次に熱帯スイレンについて。熱帯スイレンは日本ではまだ馴染みが薄いかと思いますが、愛好家たちの間では既に広く栽培されています。特徴は球根で生育・繁殖することと、自力では冬を越せないことです。
 そして熱帯スイレンには青い花を咲かせるものが多くあるのが最大の特徴。モネのジヴェルニーの庭では青いスイレンを咲かせることができず、モネは青いスイレンに恋い焦がれていたそうです。フランスでは熱帯種は越冬できないため、当時栽培できませんでした。
 熱帯スイレンを越冬させるには冬場に屋内に取り込むなどの越冬作業が必要です。しかしそんな手間が必要でも、夏場にはほぼ毎日のように花を上げること、そして温帯にはない青い花があることが魅力となり、愛好家たちは熱帯スイレンを栽培するようです。

亜属間交配種って?

 近年では、温帯スイレンと熱帯スイレンの異種間交配種、つまり亜属間交配種が登場しました。要するに温帯スイレンと熱帯スイレンの交配種なのですが、根っこで生育する温帯種と球根で生育する熱帯種の交配種ですから、学術的にもすごい快挙として取り上げられました。
 この亜属間交配により、熱帯種だけが持っていた青い花の色素が温帯スイレンにも注入されました。ただし現在は最大限でムラサキです。まだモネが恋い焦がれていた青い温帯スイレン、とまでは行っていない様子です。
 それでもこの技術は日進月歩で進み、今では割と多い種類の交配株ができていますので、これからが期待されます。
 熱帯スイレンが持つ蛍光色のような色の花と、自力で冬を越せる耐寒性が特徴で、温帯種同様特別な作業をすることがなく冬を越せます。

生活を彩ってくれるスイレンの栽培に挑戦してみよう

 いかがでしたか? スイレンの世界に興味を持っていただけましたか? 私は今年50歳になりましたが、約10年前に、勤めていた会社の早期退職プランに則って退職し、今地元の広島県におります。東京からこちらに戻ってきたのは家の事情などもあり…と言うと同世代の方ならお察しがつくかと思いますが、介護や家の事情があったのです。
 花の都、東京を去った私に与えられたのは田舎での何の娯楽もない日々でした。
 しかし、スイレンの花たちが私の庭を彩ってくれました。彼ら、彼女らがいてくれたから、私の生活は夏になると色に囲まれ、そして植物の世話をすることで私も体を動かしますし、精神的にもリラックスできたかと思います。
 またスイレンは株分けや球根で増えるため、友達に配ることもできて交流のチャンスを与えてくれる植物ですよ。ぜひ友達を作ってみてください。
 スイレンはとても強い植物で、大きな大輪の花を咲かせてくれます。日当たりさえあれば失敗のリスクは低いので、興味を持っていただけたらぜひチャレンジしてみたくださいね。

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