役職定年

役職定年

役職定年

9月に58歳になり、そのタイミングで会社から異動の辞令を受け取りました。

グループ内の別会社への出向で役職も部長職から肩書きがなくなることになりました。

何か仕事上の落ち度でもあったのか?
人事の知り合いに尋ねてみたところ、就業規則には明確には規定されていない年齢を考慮した異動ではないかという事です。

いわゆる、役職定年という事のようです。

辞令を受け取った時には、異動した先ではそれまで下位職だった年下の社員が上司となることにかなり戸惑いを覚えました。

それに、別会社とはいえ同じ敷地内のオフィスなので周囲に対しても何となく恥ずかしいような気持ちになってしまいます。

自分ではそれなりに管理職の仕事をこなして、成果もあげてきたつもりだったのですが・・・。

振り返ってみれば、定年まであと2年。
この異動辞令を受け取るまでは、58才でありながら定年退職という言葉を意識したことはありませんでした。

役職が解かれることで当然年収も下がってしまうし、評価にも納得できない部分もあるし、家族に話すのも少し恥ずかしい思いもあるし・・・。

しかし会社としては単なる人事異動の一環なので、個人の心情などを考えてどうなるものでもありません。

よし、ここは思い切って転職を考えて再出発をしてみよう!
そう考えて、異動を受け入れつつ転職活動を開始しました。

しかし、現実は想像を超えて大変に厳しい。
あと2年で60歳をむかえる人間を受け入れてくれる会社はそうそうありません。

主だった転職エージェントへのエントリーはしましたが、紹介いただける案件は皆無に近く、転職サイトなどでし、応募をしても面接にこぎつけるのは至難の業です。

この歳で行き着けるのは、警備あるいは介護、もしくはタクシーの運転手といった職種に限られてきます。

勘違いしないでください。
こういった職種を嫌っているわけではありません。

しかし、これまで管理職で勤務していた人間にとってはなかなか飛び込める仕事ではありません。

それに、年収のダウンも少なからず。

登録のために訪れた転職エージェントでは、「転職を考えるよりも現状で満足するほうがよほど無難」と諭されえしまいました。

思えば、私は若いころから転職を繰り返してここまで来ました。

20代後半から30代の一番良い時は、バブルの真っ最中。
歌にもあるように「週休二日、しかもフレックス・・」の時代で、転職も望めば引く手あまたで、面接に行くだけで交通費として日当をいただけた時代でした。

結局、現在の会社に落ち着くまで9社転職をしています。

この転職回数の多さも、ネックの一つだとエージェント担当者からは言われてしまい、一ヶ月ほど転職活動を行って、おのれの甘さをつくづく思い知らされてしまいました。

この歳になってと思う方も多いのでないでしょうか?

しかし、60歳を前にして自分の気持ちの中の若さと周囲の見る目とのギャップに初めて気づかされて目が覚めた思いです。

現在の会社であれば、異動を受け入れて仕事を続けてさえいれば、60歳定年後も再雇用の制度があるので、少なくとも65歳までは仕事と収入が保証されます。

改めて考えてみれば、なんとありがたいことでしょうか。

異動しておよそ2ヶ月が経過した現在では、現在の仕事を受け入れて毎日を過ごしています。

冷静になって周りを見渡すと、同じように異動辞令を受け入れて仕事を継続しているシニア世代の社員が何人も。

今回の人事異動は、会社から低い評価を受けたのではなく、シニアエイジに向けて配慮をしていただいたのではないか。

そう考えられるようになって、落ち着きを取り戻し、以前に比べると仕事もスローペースになって残業や休日出勤なども皆無となったので年収のダウンも納得できています。

ミドルエイジ(50歳代)からシニアエイジ(60歳代)に移り行くとはこういうことなのか、と今では実感しています。

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