家系図を作ってみた

家系図を作ってみた

戸籍謄本って面白い

父が亡くなった時、銀行の口座を解約したり、土地の名義を書き換える手続きがありました。
銀行の口座は本人が亡くなってしまうと凍結されてしまい、そのままではお金を引き出すことができません。また、土地の名義を変更する際も、登記所への届け出のために結構面倒な手続きがありました。
その手続きの中で父の「生まれてから亡くなるまで」の戸籍謄本を取り寄せることが必要でした。

取り寄せた戸籍謄本を銀行に出す前に、改めて眺めてみると色々と面白く、コピーを取って保管しておきました。そこには色々な家族の歴史とここ100年ほどの時代の動きが刻まれていたのです。

家系図を作ったきっかけ

以前新聞の広告で、家系図を作るサービスがあったのですが、大した家系でもないし、高額の作成料もかかるので、自分には関係ないと思っていました。

でも戸籍を辿ってみると面白く、また子供達も「こんな親戚がいたんだ」「あのおじさんはこういう続き柄だったんだね」など興味深々でした。子供達の曽祖父にあたる私の祖父が江戸時代の生まれであることや、今は誰も親戚のいないとある地方都市にルーツがあることもわかってきました。

そこで自分で丁寧に家系図を書いてみよう、と思い立ったのでした。子供たちに親戚関係を整理して伝えておけば、自分が死んだ後も何かと都合がよく、相続のこともわかりやすくなる、と考えたのです。

家系図の書き方

まず、父の名前と母の名前を書いて、横棒でつなぎます。その真ん中から下に向かって縦線を引いて自分の名前を書きます。併せて、自分のきょうだいの名前を枝分かれさせて書き、その家族も書いていきます。
次に、自分の名前から横線を出して配偶者の名前を書いていきます。そしてその間から縦線を出して子供達の名前を書きます。
つまり、婚姻関係は横線、親子関係は縦線です。この時、それぞれの誕生年月日と死亡年月日、結婚した年月日も記入していきます。

ここからは戸籍謄本を取り出して、父の両親やきょうだいやその子供達(つまり自分のいとこ)も同様に書き加えていきました。また、母の両親やきょうだいの家族などもわかる範囲で書きました。

こうしてみると、親戚関係がよくわかります。最初から綺麗に書こうと思わず、全てを下書きしてから清書するのがコツです。なぜなら、意外なほどたくさんの人物を書き加えることができるので、全体像を見極めてからでないとどのくらいの紙が必要かもわからないからです。

親戚関係の再確認

故郷を離れて久しい私達にとって、ほんのたまにしか会わない親戚は子供達にとって不思議な存在でした。おじさん、おばさんと呼んでいても、実はいとこだったり、逆にお兄さんと呼んでいるのがおじさんだったり、「またいとこ」だったり、ということがこの家系図ではっきりしたようです。子供たちにとっては、父方母方のどちらの親戚かわからない、という人や、血の繋がりがあるのかないのかさえわかっていなかった、ということが判明しました。改めて聞くのも失礼だし、と思っていたようです。

その意味でこの家系図作りは役に立ちました。子供たちにとっては、先祖からの血のつながりやたくさんの親戚の中に自分がいる、ということを再確認できたのではないかと思います。

時代の流れの中で

家系図を書いてみたり、戸籍謄本をじっくり見る中で、他にも色々と気付いたことがありました。
例えば、伯母の名前は勝という字が入っていて、女性なのに勇ましいなあと思っていたのですが、当時は戦争中。そのためにこのような名前になったのかもしれないと気付きました。そして戦後すぐに生まれた叔父の名前には民の字が入っています。民主主義、ということが叫ばれて、首都から遠く離れた地方でも、こんなに影響を受けたのだなあと感じます。

また、祖母の婚姻年月日がその長男の生年月日と同じ日になっています。子供達は出来ちゃった婚?などと言っていましたが、これは足入れ婚を意味しているのではないかと思いました。田舎では大正時代でも、後継ぎを生むまでは嫁と認めてもらえなかったのかもしれません。

また、この長男という人は戦争で亡くなったらしい、ということは知っていましたが、戸籍でそのことも確認することができました。家族の歴史をしみじみと感じた出来事でした。

このように、戸籍を確認して、家系図を作ってみるのは面白く、また意義のあることだと思います。興味のある方は是非トライしてみてほしいと思います。

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