引き取り手がいない不動産の管理義務について

引き取り手がいない不動産の管理義務について

不動産の相続問題

 みなさん、こんにちは。たろうです。今日は終活の一環として、引き取り手がいない不動産の管理義務についてお話ししたいと思います。わたしたちシニアの世代になると、親が所有している不動産の相続の問題が出てくるかと思います。また、親だけではなく叔父や叔母といった子供がいない親戚が所有している不動産の相続の問題が出てくるかと思います。
 そしてわたしたち自身が死んだ時に、子供や甥、姪へ不動産を残すこともありますよね。
 わたしが住んでいる自治体は急速に少子高齢化が進んでいて、近所も空き家だらけになっています。このままのペースで人口が減ってゆくと、わたしが死ぬころには限界集落になってしまうのではないかと憂慮しております。
 引き取り手のない不動産があちこちにあり、もはや引き取り手のない不動産は全国的な問題になりつつあるのではないかと思います。

引き取り手のない不動産にも管理義務がある

 先日、わたくしたろうは所用で弁護士さんとお話しする機会がありました。その際にわたしが住んでいる自治体が空き家だらけになっているという話しをしたら、弁護士さんがボソリと「不動産は財産としては相続放棄をすれば逃れられるんですけど、その不動産を管理する義務は残るんですよね」とおっしゃったんです。
 例えば自分は都会に出て働いていて、親は田舎で暮らしている。親の家はもう古いし相続したくない、という方は結構いらっしゃるかと思います。また、親だけでなく叔父や叔母に子供がいなかった場合、甥や姪に相続権があるので、叔父さん叔母さんが不要な不動産を持っていて困っているという方もいらっしゃると思います。
 そんな時に有効なのが相続放棄です。裁判所に行って誰々の財産を放棄する、と手続きをすれば財産としての不動産はあなたには無関係となり、相続する必要はありません。
 この相続放棄のことを知っている方は結構いらっしゃって、欲しくない不動産を相続放棄する方は一定数いらっしゃいます。たろうも叔父の相続放棄をしたことがあります。
 先日お会いした弁護士さんがおっしゃるには、相続放棄をすると財産としては無関係になるのですが、該当不動産の管理義務は元相続権者に残るんだそうです。
 これって結構シリアスな問題じゃないですか?
 なぜって、相続放棄をしたらもう売ることもできないのに、管理義務だけが残るんですよ?

将来引き取り手のない不動産は早めに対処するべき

 もしも親御さんの不動産を相続する気がない、欲しくないと思ってらっしゃるなら、早めに話し合って売却した方がよいかもしれません。相続を放棄してしまったら、売る権利もないので不動産が宙に浮いてしまいます。
 わたしは弁護士さんと会った時、別の用件で会ったので「何法の何条ですか?」といった詳しいツッコミはせずに世間話として流してしまったのですが、弁護士さんは「みんな相続放棄すればいいやと簡単に考えてますが、そう簡単な問題ではないんですよね」とおっしゃっていました。
 なんでも、例えば相続放棄した家屋の屋根瓦が台風で飛んで誰かに当たって怪我した場合、損害賠償請求の裁判は元相続権があった人に請求される可能性もあるとのことです。
 ですので、お金がかかることではありますが、そういう不動産をお持ちの方は、できるだけ更地にして雑草が生えないようにしておくことをお勧めします。売却できるうちに売却するのも良いでしょう。
 現在、日本各地で空き家が問題になっているので、自治体も法整備をして管理強化に向けて動いています。
 また、自分が所有している不動産が将来、引き取り手のない不動産になる可能性がある方は、売れるうちに売却するか、親族にお金を預けて死後の後始末を頼んでおくか、何か対策を取っておくと良いように思います。しかし簡単に売ってしまうと、「じゃあ、どこに住めばいいわけ?」という問題も発生しますので、そう簡単ではないのですがね…。

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