【おひとりさま】正しい意味で「ひとりで死ぬ覚悟」を決める・前編

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【おひとりさま】正しい意味で「ひとりで死ぬ覚悟」を決める・前編

元号も改め「令和」を迎えてはじめてのお正月。
皆様、明けましておめでとうございます。

希望の2020年の幕開けながらも、
「門松は冥土の旅の何とやら…」ともいいますし。

アラフィフのおひとりさま、前田にとって。
めでたくもありめでたくもない新年だからこそ…

元旦を機に。
改めて「ひとりで死んでいくこと」の意味や…
悩みや苦しみ、その先にある受容など。

積極的に「おひとりさま」の人生を選択した私、前田穂花が。
新年を迎え、自ら孤独死への覚悟を新たにすべく…

「ひとりで死んでいく」とは、
本当はどのようなものなのか。

皆様とご一緒に考えていきたいと思います。

深い人間不信の念とどうしようもない愛への渇望

字数の都合上、ここでは詳しい部分までお話しませんが、
私は複雑な家庭に生を受けました。

熊本の高校を卒業後、ほぼ家出同然に、
居心地の悪すぎる養子縁組先を飛び出し…

二回の結婚と離婚とを経て、
現在私は事実上の「天涯孤独」です。

元養親とは戸籍を分籍(して結婚した)後に養子離縁。
いろいろ嫌で戸籍上の名前まで変更しました。

私には年齢の離れた実の姉が二人いますが。

姉どもは養親との縁組が継続している都合上、
二十年以上にわたり没交渉となっています。

住所どころか姉たちの生き死にすらも知りません。

愛玩子たる姉貴どもに対し、
障害を負って生まれた末っ子の私は…
いわゆる「搾取子」でした。

私は養親からひどい虐待を受けて精神的にも病みました。

養親だけではなく、
私は姉の配偶者にまで性的な乱暴を受けていたのに…

姉は妹の実情を知っていながら、
保身に走って私を助けてはくれませんでした。

…以下略。

そういう私なので。
婚家でもまあうまくいかなくて。

最初の夫も二番目の旦那も無職でした。

元夫たちはライターとして働く妻の私に依存しまくり…
にも拘らず。

舅姑曰く。
嫁たるもの子どもだけは産め、跡取りの「男の子を産め」。
…そういう家柄で。

子作りこそ…嫌でいやで「励む」どころではなく、
ひたすらレスでしたが。

夫だけでなく、夫の家族をも路頭に迷わせないように。

それでも私は諸々努力もしたつもりでしたが…
揉めてもめてモメて…ディボース。
…私に残ったのは債務とボロボロのカラダ。

前田穂花「五十歳。「おひとりさま」の人生に対する覚悟が決まった」

調停では決着がつかずに離婚裁判を提訴。

身辺が落ち着いた後に、がんの治療含め、
数回のオペを経て。

どうにか普通の暮らしができる程度にまで健康状態が回復し…

裁判所で自己破産&免責、と相成った時。
私はすでに四十八歳でした。

気が付いたら。
私がこの世に生を受けて半世紀が経過していました。

…生きてきたようにしか生きられません。
憶えてきたようにしか人を愛せません。

他人からはよく「寂しい人生」だと揶揄されがちですが…
私はとにかく「人嫌い」です。

ひとりでいるほうが気楽で気軽。

現在の自宅…バリアフリー仕様・57平米の「城」に、
閉じこもることこそ私にとって至福の時。

だけど。
時折…本当は「正しく愛されたかった」少女の私が、
五十歳を過ぎた今も私の胸の奥で悲鳴を上げます。

誰のことも信じられなくて、
身も心も引き裂かれそうなこの想い。

同時に自身を横切っていく人への…愛への、
どうしようもない渇望と思慕。

自分でも持て余し気味のアンビバレンスな感情に…
苛まれつつ私は年を越しました。

現行法上、社会保障制度の狭間に落ちまくりな私

肢体不自由・軽度知的・高機能自閉症や難治性てんかん…
重複障害を負う私は、
障害判定上「最重度」とされています。

しかし。

障害者にまつわる諸々の支援制度は、
あくまで「家族と一緒に暮らしている」障害者を想定して、
設けられている手前。

現実の話として私が使えるようなサービスは、
残念ながら何もありません。

特に…日常生活支援系のサービスや。
施設入所系の「保護者」による同意決定が必要なサービスは…

実際にはひとり暮らしの障害者にはハードルが高く、
導入や利用がしにくいのです。

家族と同居している障害者を想定している以上。

障害の各サービスを利用しようと思えば、
家族(もしくはそれに代わる人物)の同意が必要な場面が、
余りに多すぎるからです。

私は家出をして、
分籍を果たした上で二度も結婚(とリコンを)し。

さらに養子離縁までしました。

養子縁組先での処遇が余りにひどく、
そうでもしないと…

私には自分の心と身体を守ることが叶わなかったのです。

そんな状況で、
今さら私は姉たちや他の親族に再会したくなんてありません。

もしも…元養親なんかと顔を合わそうものなら、
私は鬱屈した思いのたけを込めて連中を刺し殺しかねません。

そんな…毒親育ちの私にとって、
「家族等保護者の同意」がマストである以上、
使える福祉のサービスなんて事実上ないに等しいのです。

恐らく。私に限らず「家族」という人間関係は、
近しいがゆえに本当はとても難しいものだと思います。

このような問題は決して、
障害者向けの福祉支援サービスだけに限りません。

私たちミドルシニア世代が、
自分自身の課題として真摯に向き合うべき介護保険制度も。

本来「家族と同居する高齢者」を想定して作られている以上…

介護保険のサービスはしかし。
「おひとりさま」の高齢者には必ずしも充分に、
制度を活かせる内容になってはいない現実があるのです。

バブル期以降は特にわが国の社会構造が複雑化しました。

社会に対する…昔では考えられなかった残酷な想定が今や現実化し。
市井の人々の生活はさらに厳しく、
混迷を深めていくばかりです。

ハンディキャップがあり、若しくは介護を要する方であっても。

私のようにやむを得ない理由で、
適切な支援に結びつかずに、単身生活を強いられる場合や。
必要な支援に繋がらないまま、自身の心身の守り方も学べずに。

否が応もなく虐待サバイバーやDV被害者としての人生を…
背負わざるを得ないという悲惨なケースも、
社会構造の混迷化に比例するかのように増える一方です。

子どもや女性、障害者や高齢者に対する虐待の悲惨な現実が、
これだけ世に知られ、みんなが「どうにかしなければ」
そう思いながらも。

現実には適切な支援や保護になかなか結びつかないからこそ。

虐待含むドメスティック・バイオレンスは…
よくいわれることですが、断ち切りたくとも結果として、
負の連鎖に至りがちなのです。

一番手厚く支援を要する人に、
しかし必要なサービスが行き渡らない。

こんな厳しい事実をもっと多くの方に知っていただきたいと、
当事者のひとりとして切に願います。

生活支援だけでなく医療にも制約が

何かにつけて「わが国の経済を逼迫する」。
そういわれがちな福祉予算に対する、
ここ数年の顕著な見直しは。

これまで比較的手厚くされていた、
障害者に対する医療の充実や費用面の扶助のみならず。

高齢者医療制度に対しても「切り捨て」がなされる一方です。

ほんの数年前まで…私は。

適当な男友達に医療同意が可能な「彼氏」として一筆願い、
一定額の入院保証金を前納する。
またはもう御一方、入院費の保証人でも立てれば…

ほぼ問題なく必要な入院もでき、
必要な手術も受けることができました。

しかし最近は…

例え私が脳梗塞を起こして入院が必要な状況に陥り、
救急車で搬送されても。

① 市役所に連絡され、戸籍を辿って同意できる親族や、
経済的に保証人に立てる誰かを徹底的に探される

② 生活保護を申請、受給決定を経て、
担当ケースワーカーを伴って受診、入院加療

この何れかがないと、
重篤な病状で救急搬送されても、応急処置だけを施されて。
タクシーで帰宅せざるを得ないのが事実。

2019年7月24日。
私は予てより治療中だった脳梗塞が再燃、
入院加療が必要な病状となりました。

しかし。
インカム的に生活保護受給の要件を満たさず、
市役所の職権による「親族探し」も拒否した私は…

必要な治療が保障されませんでした。

医師の訪問による在宅医療は担保されたものの。

私は自宅で療養しつつ、完全に麻痺した左半身を。
しかし積極的に治療したくても…

現行法の谷間に落っこちて、
私たちを守るはずの法律が邪魔で…

入院加療は実現せず、
動かないこの肉体や、その先の弱りゆく自分、
ひとりで死んでいくであろう自身の運命の受容について…

否が応もなく向き合う毎日をやり過ごしています。

私のどうしようもない現実について…
単なる「対岸の火事」としか受け止めていないのが、
皆様の本音でいらっしゃるでしょう。

しかし2025年には団塊世代が全員後期高齢者となり、
お子様は独立されて家を離れ、
配偶者がおありの方もどちらかが先に旅立つもの。

最終的に「ひとりぼっち」になれば、
現行の支援制度は恐らく皆様にも「絵に描いた餅」です。

どうしようもない「2020年の前田穂花のリアル」は、
しかし近い将来…皆様の「厳しい現実」になるであろうことを。

脳裏のどこかに留めておいてください。

医療同意者や保証人の基準もさらに厳しくなったという現実

昨今の不景気や社会情勢を反映してか。

病気の時に、私たちが医療行為を受ける際の同意者や、
経済的な裏付けとしての入院の際の保証人。

それらを立てる場合の基準も非常に厳しくなりました。

都内の大学病院や中堅どころの病院の場合。

医療行為に対する同意が可能なのは、
「六十四歳以下の親族に限る」という規定がある事が大半です。

これは介護保険(一号)の対象となる六十五歳以上が、
患者への医療行為に対して同意する場合。

同意者自身の判断能力が疑わしい可能性も高く、
医療行為を受ける患者の不利益に繋がりかねない…

との考えから来ています。

子どもさんがいらっしゃる場合はいいでしょう。

しかし、息子や娘との関係性が悪く、
老夫婦だけ…という場合はかなり厳しいです。

固より子どものないご夫婦や、私のような離婚経験者。
そもそも生涯独身を貫く想定だってあり得ます。

独身であればご両親は当然、
ご兄妹もかなりの高齢でしょう。

六十四歳以下…に当てはまらないケースも多いことでしょう。

医療行為について同意をとれる人の基準も厳しいながら。

同様に、
入院費の保証人の基準も年々厳しくなりつつあります。

昔は…それこそきちんと入籍の事実があれば、
私が入院の際、無職の元夫でも保証人として使えました。

しかしながら。
医療費の未払い問題がどんどん表面化しつつある昨今。

今や、会社員や公務員など、
きちんと収入が得られる人物のみを保証人に…

そう謳う病院ばかりが幅を利かせています。

こういった厳しすぎる現実は…
決して重たい人生を望まずして課せられた少数派としての、
前田穂花だけの問題ではもうありません。

世界に誇る「国民皆保険」制度が存在する日本ですが。

現実にはきちんと社会保険に加入、
若しくは国保税の滞納が一切なくても。

患者の社会的属性や家族構成によっては、
必要な医療行為が、
しかしきちんと保証されない時代になり果てたのです。

別の言い方をすれば。

これまで国民に保障されてきた入院加療や手厚い治療はもう…
患者にとって。

そして。
現時点では健康で、医療を必要としないのかも知れない…
私たち一人ひとりにとって。

今や「当たり前の権利」ではないのです。

【おひとりさま】正しい意味で「ひとりで死ぬ覚悟」を決める・後編に続く

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コメント

  1. 私の所属している終活の団体の終活協議会という社団法人で身元保証サービスというものがあります。病院や施設などの入院、入所の際の身元を保証するサービスです。費用はかかりますが、他に比べて安くて手厚いと思いますので、ご紹介します。
    https://shintakuplan.com/seizen-support/
    ご興味がありましたら、お問合せ頂くか私に直接ご連絡いただければ対応いたします。t.saito@
    slowhappy.jpがメアドです。
    直接お問合せ頂く際はコンシェルジェの齋藤隆の紹介といって頂ければスムーズかと思います。

  2. 前田です。コメント頂戴しありがとうございます。
    私も同様のサービスの幾つかについて自身の利用検討も兼ねて、実際にどの程度のことがお願いできるのか、
    費用的に自分で賄えるのか…等々調べている段階です。

    それらの情報についても、ある程度まとまり次第トピックに上げて、
    こちらのblogで皆様にシェアできればと考えています。

    併せて、私より経済的に厳しいシニア世代も多いことを身を以て実感します。
    そういう方のための制度についても現在トピックとしてアップする準備を進めています。

    前田穂花

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