シニア世代のためのブロックチェーン基礎知識とは

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シニア世代のためのブロックチェーン基礎知識とは

シニア世代のためのブロックチェーン基礎知識とは

今、ブロックチェーンが世間の脚光を浴びているようです。
そもそものきっかけは、世界中に約27億人のユーザーが存在すると言われている
フェイスブックのリブラの話題が沸騰したからだと思います。
ブロックチェーンはもともとビットコインの中核的な基礎技術です。
フェイスブックが情報改竄を不可能にするために、このブロックチェーンを使うというのです。
世界中の中央銀行はリブラが圧倒的な個人情報量とカネの流れを掌握するのではという危惧を
抱いています。
リブラの目標はグローバルな国境の無い通貨と金融インフラの構築であるようですが
果たしてどうなのでしょうか。

1. ブロックチェーンとは

ブロックチェーンとは、データの改竄を難しくした分散型の記録管理技術のことです。
取り引き記録が1ヶ所だけでなく、分散されたデータベースに多数同時保存されるのです。
そして、取り引き台帳が世界中で公開されているので、システムのハッキングや不正を
防止できます。
ビットコインの取り引きデータをブロックなる1つの固まりに書き込んでいくのです。
従来のようなものと異次元の技術故に、管理者がいないのです。
おそらく社会や経済に大変革を招来するものと予測されます。
信頼を確立してきた機関である銀行などが、送金のような経済的取り引きを担ってきました。
ブロックチェーンは、コンピュータネットワークによって不正な取り引きかどうかを
チェックし、さらに記録の書き換えが不可能なのです。
それで従来のような管理者が無用であり、低コストで運用できます。

2. 日本でのブロックチェーン

ブロックチェーンの開発に取り組んできたのはアメリカでしたが、2016年に中国が
「第13次5ヶ年国家情報化計画」に基づいて、ブロックチェーンを優先プロジェクトに指定しました。
2015年まではアメリカがブロックチェーン関連企業の設立数において世界一でしたが、
翌年には中国に追い越されています。
日本のブロックチェーンに関する取り組みは、アメリカや中国に大きく引き離されています。
ブロックチェーンに限らず、フィンテック全体の投資額が実にアメリカの200分の1という惨憺たる状況です。
日本はモノづくりやハードウェアの分野が強力だったのですが、
コンピュータサイエンスなどの先端分野が弱点だったことが大きく左右しています。
この方面の教育も立ち遅れています。
また、日本の企業は未だに自己完結型で閉鎖的な構造的欠陥を払拭できずにいます。
一刻も早く新しい技術を開発するエコシステム体制を確立するのは日本にとって
焦眉の急です。

3. シェアリングエコノミーとブロックチェーン

2008年創業の民宿紹介サービスのAirbnb(エアービーアンドビー)や、タクシーの配車サービスであるUber(ウーバー)に代表されるような個人所有のものを
貸し出したり、貸し出しを仲介するサービスをシェアリング・エコノミーといいます。
多くの人と共有して利用するシステムです。
スマホのアプリによって、サービスの供給者と需要者を仲介する新興企業が
凄まじい勢いで発展を続け、経済社会を大きく変革しようとしています。
しかしながら、AirbnbやUberは仲介者すなわち事業の管理者です。
近い将来には、供給者と需要者がブロックチェーンを使って直接つながっていけば、
AirbnbやUberは必要なくなります。
これらの企業は過渡期の役割を担っていて将来的には消失していくでしょう。

4. IoTとブロックチェーン

IoTとブロックチェーンの親和性は高く、機械が付加価値を生み出し利益を
あげている例も散見されるようになりました。
IoTテクノロジーと分散型のデータベースの融合は進行していくと思います。
IoTはブロックチェーンの活用によって、特段に期待が持てるようです。
経済変革の一つの方向性を示唆しているようです。
しかしながら日本の企業はIoTを全体の効率をあげるシステムと捉えていないようです。
日本の企業は技術の漏洩に極めて注力し過ぎています。
そのような閉鎖性ゆえに、ベンチャー企業が育成されないのです。
大企業の組織の硬直化によって、従来の技術開発の方向性から柔軟に転換できないのです。

最後に

日本は規制によって、新たなサービスが進出する際のブレーキになっています。
すなわち、タクシーについては道路運送法で免許制があり、旅館は旅館業法の存在で
事業として部屋を貸すことに制約があるのです。
日本政府もこのような状況を看過できないので、規制緩和の方向性を模索しているようですが、
なかなか緩和できないようです。
実に、スマホを使って利用者が評価しフィードバックできるUberやAirbnbのようなサービスの利用が拡大すれば、規制など無用になります。
日本の規制問題は、今になって新たな経済活動の足枷になり、アメリカや中国に
大きく引き離されているのです。

ブロックチェーンという新たな情報技術もインターネットを介して、新たな経済活動を
開拓できるのです。
グローバルな経済活動が大きく変革するうねりのようなものです。
日本人にとって、このような新たな状況に真摯に向き合って、ビジネスモデルの
大変革をするという発想はなかなか容易なことではないでしょう。
しかしながら、ビットコインであれブロックチェーンであれ負の側面だけを
照射して積極的に取り組むのを躊躇すれば、今後もますます世界の潮流から
取り残されていくことになると思います。
ブロックチェーンについてまず基本的なことから学び、アレルギー反応を
少しでも払拭する努力を続けていきたいものです。

参考文献

アクセンチュア『フィンテック』日本経済新聞出版社、2016年6月
中西崇文『稼ぐAI』朝日新聞出版、2019年7月
野口悠紀雄『入門ビットコインとブロックチェーン』PHPビジネス新書、2018年1月
ITビジネス研究会『ITビジネス最前線』技術評論社、2017年6月
https://kotobank.jp/word/ https://tech.s-cubism.jp/blog/archives/2249

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