気まずい紅白歌合戦。ボヘミアンラプソディと氷川きよし?

  • HOME
  • Blog
  • 趣味
  • 気まずい紅白歌合戦。ボヘミアンラプソディと氷川きよし?
気まずい紅白歌合戦。ボヘミアンラプソディと氷川きよし?

気まずい紅白歌合戦

年末年始には実家に帰り、80代一人暮らしの母と年越しをするのが毎年の習慣です。
楽しい年越しなのですが、ひとつ気が重いのが「紅白歌合戦」。
母と歌手の好みがとことん違うのです。
私が子供の頃から、母はとにかく演歌一辺倒、それはいいのですが、紅白に出てくる歌手が自分の価値観に合わないといつもブツブツ言うのです。
「騒々しい」とか、「あの格好はなんだ、頭がおかしいのか」とか「歌詞に心がない」とか…
特に私の世代が好むようなロック・ポップス系の歌手はことごとくダメ。
一昨年2018年暮れは、大好きなperfumeも「ユーミンとサザンオールスターズの奇跡の競演」も、おねがいだから黙って聴いてて!と祈るしまつでした。

言い合いになっても面白くないので、毎回さらっと流すようにしています。「やっぱり演歌はいいねー」「どうして演歌の人が出なくなったのか」などという感想に曖昧な相槌を打ちつつ、「アッこの煮物おいしいね!」などとごまかす気まずい時間が過ぎます。でもまあ、年よりの言うことなのだから、我慢我慢…?

そんな中、この間(2019年暮れ)の紅白歌合戦で気がかりだったのが「氷川きよし」です。
母はとにかく氷川きよしが大好き。歌もうまいし、若いのに人柄も良く…と言っている彼が、どうやらロック調の「ドラゴンボールの曲」を歌うらしい…どう考えても母の好みの曲や衣装ではありません。
びっくりするだろうな…きよし君を嫌いになっちゃうんじゃないかな…と心配でした。
私としては、氷川きよしは「若いのに『ズンドコ節』とか微妙な曲を歌わされてて。大丈夫かな?無理してるんじゃないかな?」という位置づけで、特に好きでも嫌いでもなかったのですが。

ミドルシニアの懐かしい曲

ところで、1960年代生まれの私は、中高生の頃はクイーンやビートルズが大好きでした。
50代から60代のミドルシニアの皆さんだと、郷ひろみや沢田研二に夢中になったり、松田聖子やキャンディーズの真似をしたりといった世代ではないかと思います。
大人になってからは、吉田拓郎にユーミンや小田和正などフォークやニューミュージック、洋楽ならサイモンとガーファンクル、マイケル・ジャクソン…と演歌とは全然世界が違う曲に惹かれていた人も多いのではないでしょうか。

これらの洋楽やポップスを聞いていると親に批判されるのが嫌で、聴く時はこっそりヘッドフォンで聞いていた覚えがあります。年を取ったら演歌が好きになるか?というと、たしかにいい歌は良いと思うのですが、あえて聞くほどのことはありません。
還暦近くなっても、ビートの利いた曲を聞くとわくわくします。先日は夫と一緒に映画「ボヘミアンラプソディ」の応援上映を観に行って、ものすごく盛り上がりました。

そういう人は同世代には多いのじゃないかと思います。
考えたら、ジョン・レノンが生きていたら今頃は80歳。70代の人たちも実はビートルズ世代ということになります。

シニア向けの曲って?

ところが、シニア向けの催し物や、デイケアなどの高齢者施設で流される曲は決まって演歌か民謡、童謡ばかり。
デイケアに見学に行った70代男性が、音楽療法と称して「チイチイパッパみたいなことをやらされた」と拒否したという話を聞きました。
これってなぜなのでしょうね?

地域の集まりで近所に住む声楽の先生が曲を披露してくれるというので、60代から70代が多いと話すと「じゃあ、童謡とか?昭和歌謡もできますよ」とのこと。
しかし、リクエストがあったのは、ミュージカル「サウンドオブミュージック」の曲や、「アベマリア」だったのでした。

こういう高齢者に対する固定観念みたいなものを、打ち破っていくにはミドルシニアが積極的に声をあげなくてはいけないのかもしれません。近所のシニア向け体操教室では、1970年代から80年代のアップテンポの洋楽が流れ続けていて、それに合わせて80代の人も楽しく体を動かしているのに、と思うのです。

さて、紅白歌合戦も着々と曲順が進み、とうとう氷川きよしの番がやってきました。巨大な龍にまたがって歌うきよし君は、いつもと違って現代風のかっこいい衣装にロックスター風のメイクをしています。歌もかっこよくて素敵。こぶしが全然効いてない歌い方も迫力があって素敵。「いいじゃん!」と思う一方で、母の反応が心配…
歌い終わったあと、母がひとこと、「いやーよかったね。氷川きよしはイメージを打ち壊す挑戦をするんだって!」と全然大丈夫な様子。
愛は趣味を超えるのか…とほっとした年越しだったのでした。

ところでこの記事を書くために氷川きよしについて調べていたら、彼がボヘミアンラプソディを歌っていることを知りました。賛否両論あるみたいですが、聞いてみたら、私としてはすごくよかった。
固定観念があるのは私の方だったのかもしれません。

報告する

関連記事一覧

コメント

  1. 私事ながら過日脳梗塞を再燃させました。
    左半身が麻痺したままなほか、言葉がスムーズに出ないので…

    リハビリとして紅白で歌われた「限界突破×サバイバー」の、
    カップリング曲「TOUGH BOY」をニコカラで歌う毎日です。

    ピアノ演奏OKの自宅に住んでいることもありますが…
    おうちでマニアックなセレクトのカラオケが歌えるいい時代で幸せ♡

    しかし。
    おじいちゃんたるステップファミリーのうちのパパが。
    「娘」穂花による歌唱を聴いて。

    …きよし君のような躍動感やスピード感に欠ける。
    もうちょっと言葉の最初の音を強めに発音しろ、
    そうするときよし君らしくなる…以下略。

    じいちゃん侮りがたし(笑)。

    そういえば、私がピアノを弾いていると必ず…
    ミスタッチがパパにばれます、
    全くピアノが弾けない(楽譜すら読めない)父だというのに。

    不思議です…

    しかしながら。
    shippoさんのおっしゃるとおり、
    高齢者だから唱歌や童謡を歌わせる、というのは安直な気がします。
    お年寄りを舐めるな!と申し上げたい。

    「パパ」の友人(七十代)はめちゃくちゃヤザワにハマっていて、
    NO ROCK NO LIFE!永遠に転がる石でありたい!というのが…
    ポリシーだそうですし。

    とにかく「可愛いものが好き」なパパの母、
    つまり私の「おばあちゃん(もうすぐ百歳)」は。

    デイサービスに行きたくない理由として、
    「アグネス・チャンのひなげしの花を歌わせてくれないから」。
    そう申しておりました。

    もうすぐおばあちゃんのお誕生日ですので…
    百歳になった記念として拙宅で死ぬほどアグネスをやらせてあげたい、
    不肖の孫娘はそう希っています。
    …死んじゃダメか。

    今のお年寄りは幾つになっても気分が若いものです。
    そういう気概を私も見習いたいと思いつつ…
    私自身も年齢を理由にしない生き方をしたいと思います。

    きよし君こと氷川きよしさんがここまでファンの心を掴むのは。
    歌のうまさや端正で甘いマスクだけではなく…

    きっと。
    幾つになっても自分を主体とした「ブレない」生きざまが、
    本当にカッコいいからだと私は思っています。

    前田穂花

  2. お祖父様、お祖母様、素敵ですね。ヒナゲシの花、聴いてみたいです!
    お身体、お大事にね。

  3. うちのおばあちゃんは本当にかわいくて。
    来月で百歳になるので…最近のことは忘れてしまいがちですが。
    遠い昔のことはすごく鮮明に覚えているらしく。

    かつて若かりし日に。
    今は亡くなったおじいちゃんと浅草デート。
    記念にファーの襟巻を買ってもらった幸せな記憶を、
    まるで昨日のことみたく瞳をキラキラさせて語るおばあちゃんを見て、
    私まで幸せな気分になります。

    パパとは血縁どころか、戸籍上の繋がりすらありません。
    文字通りのステップファミリーです。

    しかし、パパがいたから。
    おばあちゃんや妹たち、いとことその家族。
    ねこさんたち…私にとっての大切な存在ができました。

    複雑な成育歴&生活歴を負っている私にしてみれば、
    パパと出会うまで親子喧嘩すらしたことがありませんでした…

    穂花というペンネームもパパがつけてくれました。
    私の本名と実父の名前からパパが考えてくれたものです。

    はじめて大人から親らしいことをしてもらった感謝。
    私自身の夢を応援してもらったこと、
    時に生活態度を改めるようパパから厳しく叱責されたこと…

    パパ、本当にありがとう。
    毎日そう思って私は過ごしています。

    このところ電話の向こうのパパのトークが、
    めっきりおじいちゃんっぽいものになってしまいました。

    私が病気ばっかりして悲しませているせいかもしれません…

    そう申し訳なく思うと同時に。
    言葉ではなくその背中を以て人間が年老いていくことの真実を、
    備に考えるきっかけを戴いていることについて、
    娘として感謝して過ごしています。

    shippoさんもお母様によろしくお伝えください。

    穂花

  4. うちの母も継母なんですよー。
    苦労して育ててくれた恩もあるし、だから真正面から喧嘩できないのかも。
    西川貴教の悪口言うなーとか喧嘩してみたい(笑)。

    ともあれ、人生の先輩の背中に学ぶ、というのは大事なことですね。
    もっと大切にせねば、と思いました。

コメントするためには、 ログイン してください。