こんな老人は嫌だ~キレる老人にならないために

こんな老人は嫌だ~キレる老人にならないために

ほとんどはいい人なのだけれど

私の身の回りにいる高齢者を見ると、本当に素敵な人が多くて、やっぱり人生を重ねるといい味が出てくるのだなあと実感します。
目立たなくても、さりげなく人の為に気配りをしたり、笑顔一つでほっとさせてくれる人、話をしていると心がほのぼのとする人、経験を元にいくつになってもいきいきと、リーダーシップをとってくれる頼りがいのある人…
でも、残念ながらそういう人ばかりではありません。
こうはなりたくないな、という人、遠くからこちらに歩いてくるのを見かけると、そっとルートを変えたくなる人がいるのも確かです。
また、基本的にいい人なんだけど、これさえなければお互いに幸せ、という人もいるのです。

歳を重ねたせいでキレる?

もちろんイヤな人は若くても年寄りでもいることはいます。
でも高齢者ならではの問題もあるのです。
以前、キレる老人というのが話題になりました。店先や役所の窓口などで、しつこくクレームを付ける老人が多いというのです。
確かに、時々大声でクレームをつけている人は高齢者が多いような…
そしてそういう人のクレームは、なんだか必要以上に長いことが多いような…
歳を重ねると大抵のことは我慢できる、などと言われることもあるのに、何故キレてしまうのでしょうか。

自分もキレそうになって

先日、コンビニのレジの前で他の人が精算するのを待っていたときのこと。なかなか終わらないので私は少し焦っていました。やっと順番がきた、と思ったら、「あちらの列にお並び下さい」と言われたのです。
いくつかあるレジの順番待ちをする為に、一本の列を作って、空いたレジに一人ずつ進む、というシステムなのに、それに気づかなかった私は一つのレジの近くで待っていたのでした。
この時一瞬、強い憤りがこみ上げてきました。近くに並んでいたんだから、早く声をかけてくれたらよかったのに!と口に出そうになりましたが、忙しそうなレジをみて、抗議するのはやめて大人しく並び直しました。
この時、自分の心の中にあったのは、「オバさんだから馬鹿にされたのでは」という気持ちでした。
しかし、冷静になってみれば、慌ただしいお昼どきのコンビニで、いちいち一人一人の動きに気を配る余裕などなかったはず。
そう気付くと、段々と、自分の自意識過剰が恥ずかしくなってきたのでした。

年寄りだから馬鹿にされる?

確かに様々なシステムがどんどん変化していくこの頃、ついて行けてない、と思うことが多くなりました。
その為に日ごろから何となく惨めな気持ちが募ってしまうと、自意識過剰になり、ある日爆発してしまうのかもしれません。

でも、この頃の若い人達は、わからないことを尋ねるときちんと丁寧に教えてくれることが多いと感じます。知ったかぶりなどせず、落ち着いて聞けばわかるはずなのに、わかったフリをするから混乱する、そんなこともあるのではないでしょうか。

また、落ち着いて対応する若者が「反省していない」ように見えて、相手が「恐れ入る」まで怒鳴り続けてしまうのかもしれません。怒鳴っている間は、自分が強くなったようにみえるのかもしれません。
周囲から「あの人困った人だね」と笑われているのにも気づかずに…

自分は大丈夫?

私は、地域の集まりでもキレる老人に手を焼いてきました。どうでも良い些細なことにイチャモンをつけ、しかもその指摘自体が勘違いによるもの。正しいことを説明しても間違いを認めようとせず、どんどん興奮して話を大きくする。あるいは、他の人の些細な過ちを探し出して自分の失敗を隠そうとする。
私は一つも悪くないのになんで怒鳴られなくてはいけないんだろうと思いながら、我慢に我慢を重ねてきました。
でも、今回、自分自身もキレそうになっていることにヒヤリとしました。
以来、自分はどうなのか、と振り返るようにしています。

また、自分が間違っていた時には相手が目下でも「ごめんなさい」と早く謝ること。
これができれば、あとはサッパリ、怒鳴ったり揉めたりする必要などありません。
年をとったら集中力がなくなったり、耳が遠くなったり、細かい字を読むのが辛くなったりするのは当然のこと。
それで多少失敗しても、いちいち傷ついてないで、「ごめんね」と前に進むほうが楽なのかもしれません。
そのためには、年を重ねてきた自分に誇りと自信を持つことも必要なのではないでしょうか。

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コメント

  1. 穂花です。

    shippoさんの投稿、心して拝読いたしました。

    加齢に伴って感情のコントロールを司る前頭葉が委縮することもあって、
    お年寄りはともすれば「キレ」やすくなるのだそうです。

    脳障害のある私は生まれつき前頭葉にハンディがあるため、
    子どもの時からイライラとキレやすい傾向がありました。

    ただ、それでは当たり前の社会生活が送れないので、
    幼少期から療育を受け、おとなになった今はカウンセリングを受けつつ、
    アンガーマネジメントを身に着けて行動するようにしています。

    高齢者であっても同じような治療やリハビリはできるそうです。
    診療科は「精神科(心療内科ではない)」になります。
    余りにコントロール不能な場合には薬物治療も開発されています。

    感情のコントロールができず、
    ご本人も周囲も苦しむほど社会適応が困難なのであれば、
    医療の力を借りるのも一案でしょう。
    実際、私は週一度のカウンセリングだけでキチンと生活ができています。

    単純に…シニア世代はタナカカクエイ氏による所得倍増計画、
    終身雇用&年功序列による昇進制度&「一億総中流」が保障された景気のいい時代に、
    成功体験を積み重ねていて。

    私のようなミドル世代はバブル期に二十代を過ごして、
    派手な遊び方ばかりを学んで生きていました。

    対して就職氷河期以降の方は「豊かな日本」自体ご存じない。
    その辺りにも物事に対する認知の歪みというか、
    解釈の乖離があるような気がします。

    その辺りは本当に難しいところではありますが。
    私たちミドルシニア世代も若い人の意見を心して聴く態度を示し、
    若い方にも「老害」「団塊世代はクズ」みたいな概念を一旦手放して戴いた上で。

    まずは「理解し合う」のではなく、
    相手は自分の感覚とは違う価値観を持っているんだという部分に、
    気付くことが「共存」への第一歩なのかと考えています。

    前田穂花

  2. 穂花さん、ありがとうございます。
    加齢による前頭葉の萎縮、というのもあるのですね。
    怒りっぽくなりやすいということを、意識しておいた方がいいのかもしれませんね。

    もちろん、怒るべきところはきちんと怒らなくてはいけないこともありますが…上手に怒れる人になりたいものです。

  3. 老若男女関係なく、日本人は自己主張が下手ですね。
    自分の考えを相手に伝える練習をしないまま成人し、
    職場で苦しんだり、家庭で軋轢を招いたり。

    人間関係の不調で悩む人で世間は溢れています。

    同じように、自分の失敗などを注意された場合に…
    相手は単に自分の行動の拙かった点を指摘してくれただけなのに、
    なぜか自分という人間を「全否定」された想いに至ってしまったり。

    自分も相手もwin-winな「アサーティブ」な伝え方。
    相手を貶さず、自分も卑屈にならないコミュニケーション。

    ミドルシニアと呼ばれる世代になったからこそ。
    おとなの嗜みとしてみにつけたいと希います。

    穂花

  4. キレる人怖いですよね。いつもニコニコこれが一番!

  5. そうなんです〜
    分かっていただけて嬉しいです。

    でもキレる人にいちいち怒ってる自分もいて。
    あんまり怒ると疲れちゃうし血圧も上がるので、サラッとニコニコ華麗に?かわしていきたいと思います!

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