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自分の存在って?!

先日、ある大学生の男の子と話しする機会がありました。
もう大学卒業して就職も内定が決まっているということでした。

内定貰うまで、それはそれは面接に落ちまくったという話を聞きながら、自分たちの就職活動の頃とは違って、本当に大変だなあと思いながら、その彼の話を聞いていました。

「自分が嬉しいと思う瞬間はなんですか?」と面接官に聞かれたときの話になりました。
「で、なんて答えたの?」と聞くと
彼は真顔で、でもごく普通に
「人にいい影響を与えた時です!」と答えました。
「なるほどなあ」と、それを聞いた私も思うところがありました・・・。

主人が亡くなって、早や20年。
二人の子供を育て上げるのに必死で過ごしてきて、周りからみられてもいつも仲のいい家庭だねーと言われるくらいに、子供らと協力しながらここまでやってきたなーと。しかし必死ゆえに、思えば少々粗削りの生き方でも、どこかで母子家庭だからーと許してもらっていた生き方でした(笑)。
(家の中が多少散らかってても死ぬことはないし、例えおかずが一品しかなくたってご飯があれば生きていける!そんな感じの毎日でした、笑)。

で、子供もそれぞれ親思いのいい大人に育って・・・。

で、今度は子供の人生の中において、これからこの子らにもいろんな試練や荒波が、きっとやってくるのだろうなあと思った時に、さてこれからの自分の人生や生き方について思うことがありました。

今までは子供をちゃんと育てなければという目標があって、それに向かってまっしぐら。
で、これからは、どこに向かってどう生きるんだろう?とふと思ったことがあったんです。

毎日、仕事して洗濯して料理作って・・・・。
このルーティーンはずっと変わらないのですが、そこになにかスパイスが足りない・・・・。

いったいなんだろう?!
何が足りない?!

と思ってた時に、先の大学生の彼の「人にいい影響を与えた時」の言葉に
(ん?これやな)と思えたんです。

今から何か特別なことをできるわけでもなく。
かと言って今まで自分が何もしてこなかったわけでは決してなくて。

家族が協力して積み上げてきたものや、乗り越えてきた数々のこと、いろんな経験・・・・その積み上げてきたものの上に、今度は新しい幸せを積み上げていけばいいのだなあと。

亡くなった主人の義母がよく言ってました。
人の役に立ててるうちがいい。自分が役に立たなくなる時がくるのが寂しい、と。
がむしゃらで寝る間も惜しんで動いていたころの昔の私は、義母の言ってることの意味がそんなに分からなかったんです。

それが最近ようやく、それがわかるようになってきました。
自分のすべきことがあるっていうことは、幸せなことなんだなあと。
誰かに自分の存在を必要とされてるってありがたい事なんだなあと、ちょっとだけ思えるようになってきました。

誰かしらの役に立ってると思うことが、生きる上でのスパイス、いいモチベーションになってる。その大学生の彼の言葉が、探していたパズルのピースがうまくハマったように、「そうそう!それが足りなかった!」と。

例えば、自分が作るおかずの一品で家族が喜んでくれたら自分の心が喜びになるし、職場で人の相談にのって、自分の経験でアドバイスしたことで相手が喜んでくれたら、やっぱり自分も嬉しくなるし・・・。
家族や友人の仕事の愚痴を聞いて、ちょっとでも相手の顔が明るくなっていったら、よかった!と、やっぱり私も嬉しくなるし・・・。

大きなことはできないけど、誰かの為に役に立つって、私にとってやっぱり人生のいいスパイスだなあと思うことができた大学生の彼との会話でした。
最後、あの世に行くときに「幸せやったわ、ありがとう!」と思えるように、目の前の小さな喜び・小さな幸せをこれからも積んでいこうと思えた出来事でした。

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コメント

  1. はじめまして。

    五十代になって、若い方の言葉にハッとすることが増えました。

    同じように、未来ある若い方の感性に触れ、
    若い方の新しい価値観も受け容れられるだけの度量を持ちたい。
    そう希うようになりました。

    これまで努力を重ね、現在の豊かな日本の礎を作られた先輩方に、
    深く感謝し敬意を示しつつ。

    自分がどんどん年老いていくからこそ。

    知らないことを素直に知らないといえる力、聞き入れる順応力。
    未来ある皆様に教えを乞える勇気と気構えを持てる自分でありたいです。

    ronmamaさん。
    これまでは母は強し!お母様としてご苦労も多かったこととお察しいたします。
    どうか第二の人生、正しい意味で我儘に満喫なさってください。

    同じ五十代として私も目いっぱいキラキラに生き抜きます。

    前田穂花

  2. 前田穂花 様

    はじめまして!コメントありがとうございます。初コメント嬉しかったです!
    前田さんはご病気なのに、明るい写真が多いですよねー。いつも素敵な笑顔でいらっしゃいますねー。

    前田さんは、たくさんの苦労を越えて来られたんだなーと
    前田さんの文章を他にもいろいろ読ませていただきながら思いました。

    ほんといい味出るのはこれからですよね!
    50代、キラキラしましょうね!

    前田さんもクリスチャンなのですね!
    私は仏教徒なんですが(今、真如苑というお寺で働いてます)そこのお寺の偉いお坊さんが
    過去の辛い経験を嘆くよりも、その経験が自分を成長させてくれたと思えば、感謝に変わります・・と言ってました。

    沢山の苦労を越えられた前田さん、ほんといつも素敵な笑顔で、めちゃくちゃ輝いてますね!
    これからもどうぞ執筆がんばってください!!

    ありがとうございました!

  3. ronmamaさん。

    ご主人が亡くなって、その後子どもさんをしっかり育てられて。

    母は女性が務める最も尊いお仕事だと伺います。
    子どもさんをしっかり育てられて、世に送ってくださって…
    本当にありがとうございます。

    仏法については疎くて何も申し上げられませんが。
    ※真如苑については立川にご本山があるということくらいしか存じ上げません…

    恐らくronmamaさんの日々そのものが「(人生の)証」なのかと捉えています。

    どうぞ「母は強し」のエネルギーで、社会を明るく照らしつつ。
    社会の礎に、キラキラな人生への歩みの一歩に踏み出されますように。

    前田穂花

  4. ありがとうございます!!

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