カラオケ

カラオケ

友達のカラオケ店で思う事

先輩のお姉さんが働くカラオケ店。

夜はスナックとして、昼間はカラオケ店として開店してる店で、昼間の方をお姉さんが任されている。
だいぶと離れたところに引っ越ししたのであまり行けなくなってしまったが、年に数回は、顔みせ程度にお邪魔する。
その先輩とは特別に仲がいいわけでもないけど、そんなに仲が悪いわけでもなく、コンスタントにこんな関係が、もう20年近く続いている。

白血病で亡くなった主人がまだ生きていた頃、働いていた会社の先輩で、入院していた主人の容態が悪くなったら、いつもその先輩に事情を話しては、仕事時間中にこっそりと抜け出し(営業兼ねて)病院に足を運んでいた、そんな経緯の中でいつも安心してなんでも相談できる先輩だった。

そんなところから、どこかいつも信頼のできる先輩としてのお付き合い。
自分が大変だった時に、お世話になった人というのは、ほんとうに忘れないものだ。

その先輩とお姉さんの姉妹もとても仲がよく、先輩と一緒にそのお姉さんの店で歌ってるらしく、そんなに歌がうまいわけでもないのに演歌の新曲がでればいち早く覚えて、熱唱する先輩とお姉さん。
長年鍛えたノドは、それなりに声も演歌っぽく、なぜかうまく聞こえてくる。

それを傍目で見てる私といえば・・・・最近は何の歌が流行っているのかさっぱりわからず、毎回おんなじ、昔の歌を歌ってしまう。

キングストーンズのグッドナイトベイビー・黛ジュンの天使の誘惑・小林あきらの自動車ショー・欧陽菲菲の雨のエアポート・寺尾 聰のルビーの指輪・・・
たまには私も違う歌でも、と思いつつなかなか時間もなくて覚えるタイミングがつかめない。

店の中では、50.60.70代の常連客さんが、それはそれはもう鍛え上げた、そしてお金かけてきた自慢のノドで、演歌の新曲を披露している。みんな本当に楽しそうだ。知らない演歌の曲が流れまくるカラオケ店の中で自分もそこに溶け込んで楽しんでみる。
小さなスナックのカラオケ店には暗黙のルールがあるのか、ちゃんと順番がまわってくる。

私の番が来ると、一応は他の歌えそうな歌を探ってはみるものの、やはり昔流行った歌になる。
それでも、みんな周りもそれなりに喜んでくれるから、まあいいっか!と相変わらずの懐メロ作戦を貫く。

昔からほんとに自分はそうだなあと、思うことがある。

高校時代に周りの友人がユーミンや甲斐バンド、サザンオールスターズの音楽に明け暮れていた頃、自分はと言えばひたすらjazzに明け暮れていた。
音楽面では友人と波長が全く合わず、いつも変人扱いされていたが、それでもやっぱりJazzが好きだった。

レコードのLP盤で、ステレオにヘッドホンをつけて聞くナットキングコールの声にぞっこんだった。
人気歌手のコンサートにこぞって行く友人を横目に、そんな高校時代を過ごしながら、なにかにつけてちょっと人とは違う自分があるなあといつも思う。

同じことで友人はしゃげないというか、とはいえ友人がいないわけでもなく、いい距離感で話せる友人もいて。
人とはちょっと違う、高校時代にはちょっと変わった奴と言われていた自分が、この年齢になって、なんかちょうどいい感じになってきたような、そんな気がする。

カラオケ店で自分が歌を楽しむというより、昔の大変だったころの話や思い出話を先輩としながら、周りの人に支えられて、いろんなことを乗り越えて、今があることへの感謝を再確認する。
そんな再確認のために、引っ越しして遠く離れてしまったこの先輩のお姉さんのカラオケ店へ、年に数回足を運んで先輩と会っているような、自分にとっては大切なルーティーン。

楽しい半日を先輩と過ごし、また会おうねと約束し、たった千円のカラオケ料金を払って最寄りの駅に向かう。
切符を買って、耳にはイヤフォン、曲はもちろんナットキングコールのモナリサ。
帰り道に大好きな音楽を楽しみながら、遠く引っ越した我が家への帰路につく。

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コメント

  1. 声出すとそれだけで気持ちいいですね

  2. コメントありがとうございます!
    そうですねー、大きな声で歌うと気持ちいです!

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