コロナウイルスの疑い

コロナウイルスの疑い

自粛生活

その日は突然やってきました。
1日だけ、熱が38度を超えました。もう1か月もまえのことになります。
これは一大事です。
時刻はまだ14時半。
 さあ、なにから片付けよう。
●保健所に電話をする
●病院に電話をする
●夫に知らせる
結婚30年を過ぎた私がとった行動は、果たしてどれでしょう?

※通販でパジャマを3セットと、そうだ!
同じ部屋に一緒にいた夫も危ない。と、
夫のパジャマと下着、靴下を購入。

→いや! まてまて、2週間戻れなくなるかも。

銀行に行きたいけと、もしコロナに感染していたら、人様に感染させてしまうかも。
そこで、夫に2週間分の現金を引き出して来るようにと電話。

お金も、パジャマもパンツも揃った。
いざ勝負。

空が青い

ATMに立ち寄り、早々と帰宅した夫は「まさかコロナじゃないよね?」と、心配そうに顔を覗き込みました。

聞けば夫も熱っぽい、体温を計ると私と同じです。夫はおもむろに電話をとり、どこへやら電話をはじめました。

私は夕食の支度をしながら、電話に耳を傾けます。

※上記のイラストは終活の一貫としていましきりにやっている。書き溜めた文章の出版作業です。

画像は花火じゃありません。ウイルスでもない

だってウイルスは目に見えないし、こんな写真でごめんなさい。

「お客様に迷惑がかかるといけないので、営業を自粛します。病院はこれから行く予定です。自粛給付金でますよね?」

 夫は東京都の回答に愕然とする。
可哀想。うちの旦那はとても良い人間だとは思うが、無駄にきっちりしている。

「いきなりそんなにひどくならないから、慌てなくても、ゆっくりしようよ」

 結局、うちの自営業の職種は、休業要請の対象ではないから、休業協力金は出ないことが、この時点で判明。しかし、休業せざるを得ないのです。

「さて、どうする?」
「明日パジャマや下着届くから、それからにしよう」
「病気なんだから、着る物なんて、どうでもいいでしょ」呆れた顔の夫。

そんなことはない、保健所に電話をすれば、運が良ければ近くの病院ですぐに検査になる。もちろん陽性の疑いだ。近くの入院施設はすでに昨日の時点で満床。ホテルに隔離される。しかも2週間。私たちには子供がいない。洗濯は自分てする。

自宅療養

四日間、引きこもり様子を見ることにしました。こうなったら早く回復を願うしかない。
熱は噂どうり上がったり下がったりを繰り返す。

なんだか頭が痛い、肺が痛むという夫の様子も横目で眺めつつ、私たちはなにもかも諦めて、自宅療養に入りました。

2日目に熱が引き、まだあと2日はじっとしていました。
夫婦ふたり、これからのシュミレーションをひととおりしました

貯金通帳の場所、保険証券、急変したときの連絡先、ウーバイーツの呼び方。
遺骨の搬入場所など、考えて話し合っているうちに、二階の部屋を開けて、親戚が泊まる用意は?と夫が心配しはじめました。

桜の下にて

快復しました。まず、近くの病院ニ箇所でクラスターが発生していたため、怖いので病院にも保健所にも行きませんでした。

しかし、4日間、残りの生涯のシュミレーションが出来たので、返って安心しました。
夫の遺骨はどこに埋めるのか?
私たちは、どちらか1人になっても、遺骨は骨壺に入れて、生涯自分たちで面倒みることにしました。とにかく、火葬だけする。

悲しまない。早いもの勝ち、生き残ったら大変。泣いてる隙はない。

とにかく、二日間で熱はさがり、そのあと2週間は人をさけて、家の中の片付けをしました。

人生に一区切りついた気分で、あとは体力をつけることを考えることに、2人できめました。

多くの人にとっても、自分のあり方を考える機会にはなったと思います。

報告する

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。