実例に見る退職後の男性の心の健康に必要な物。

実例に見る退職後の男性の心の健康に必要な物。

現役時代には気が付かない意外な物とは?

よく退職後の第二の人生の送り方について「趣味を持て」と書かれています。
それを読んだある人は「俺はもう趣味があるから大丈夫」と考えていました。
その方はバイクツーリングが趣味で「退職したら日本一周ツーリングをやる」つもりだったのです。
そして迎えた定年。貯蓄もあり生活費の目途は立っていました。けれど、その方が日本一周ツーリングに出る事は有りませんでした。その理由は「何だかやる気がしなくなってしまって」という物。「仕事があったから趣味が楽しかったんだね。仕事をしなくなったら趣味も興味が薄れてしまって」との事。

ある方は都会育ちの忙しいサラリーマンでした。その方は「退職したら、のんびり田舎暮らしをする。それが夢」だったのです。奥さんは田舎育ちでしたので、奥さんの実家の近くで暮らそう、そうすれば知り合いもいるし暮らしやすいだろう、と考えたのです。奥さんも賛成で、退職したら住んでいるマンションを売って田舎の土地を買い、小さな家を建てて暮らす計画を立てていました。
そして、ご主人は退職を迎え計画が実行されます。マンションは予想より高く売れ、田舎の土地は「え?」という位に安く買えました。2LDK位の住宅は平屋なら1000万円未満で建てられます。計画は予想以上に順調に進み、貯蓄以外にも十分な金額が残りました。

そして、いよいよ田舎暮らしが始まりました。そして最初は問題は無かったのですが、2週間ほどしてから、ご主人の様子がおかしくなってきました。妙に落ち着かず、イライラし「やりきれないような気分」で、ついには台所の流しのシンクをげんこつで殴り、へこませてしまう始末。見かねた奥さんが、お隣の家の奥さんに相談してみても、どうしたらいいのか分かりません。病院に行こうと言っても「俺を病人扱いするのか!」と怒ってしまい、これもダメ。救いの手を差し伸べてくれたのは、お隣の農家のご主人でした。「明日、ナスの収穫があるんで手伝ってくれませんか? 相応のお礼はしますので」と誘ってくれたのです。ご主人は、最初はあまり気乗りしませんでしたが、せっかく誘ってくれたのだから、とお付き合いのつもりでお手伝いに行きました。すると、その日を境に、ご主人の精神状態はがらっと回復したのです。その後はお隣の農作業を手伝うのが日課となり、少しばかりですが自分のお小遣い位の稼ぎが出るようになったのです。そして、そのご主人いわく「やっぱり何か仕事をしていないとダメなんだね。よく分かったよ」

昔から「恒産無ければ恒心無し」と言います。女性は家事が仕事であり恒産なのです。しかし男性は何等かの報酬が無いと恒産と感じられないのです。長年、仕事をして家計を支えてきた男性にとって仕事とは「本気で真剣に取り組むべき物」という認識が強く、やりたくない物になっている事がほとんどです。「退職したら、もう絶対に仕事はしないぞ」と思っている方も多いと思いますが、男性も心の健康をを保つためには恒産が必要なのです。ただ第二の人生における恒産は現役時代とは違い「お小遣い程度」の、ささやかな物で良いのです。そして趣味よりも大切なのが、この「恒産」なのです。

何を第二の人生の恒産とするか? それを今、決める必要はありません。退職してから見つければ良いのです。現在でも高齢者専門の単発仕事斡旋所が自治体に有る事が多いですし、これからも充実していくでしょう。今は「心の健康を保つには恒産が必要」という事だけを知っておいて下さい。もちろんご自分が目指したい物があるなら今からスキルを磨くに越した事はありません。ただ、第二の人生における恒産は現役時代の仕事とは全く違う物である方が良い結果を招く事が多いようです。

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