連れ合いをガンで看取る事で終活を考える

連れ合いをガンで看取る事で終活を考える

ガンで看取るということ

30代後半まで旅行会社で企画から添乗と世界中を走り回り、アメリカ人と結婚して専業主婦に。40ちょっと前に生んだ子供たちもあっという間に大学生です。6年前に私の父が肺がんで、また同じ年に主人もガンで天国に召されました。

母と私は同じ年に連れ合いをガンで見送ったわけですが、ガンを看取るという事は亡くなる方も、残される方も残された限りある時間の中で、死に対する準備をする事が出来ます。

財産の目録をはっきりさせたり、残る家族や親しい友人に託したい物を残す、お葬式はどのような形でしたいなど。ちょっと悲しいですが旅立つほうは、自分がいなくなっても残された人たちが、スムーズに生活の変化について行けるように、そして残されるほうは、旅立つ人が最後まで後悔する事無く穏やかに最後を全う出来る様に、心がける事ができます。

父が亡くなった時、主人は闘病中、お葬式は無理でも49日には日本へ帰ろうと飛行機のチケットを手配するにも、出発日の朝、主人の体の調子が悪くなり急遽救急へ。その頃まだ子供たちは高校生、置いて日本に帰国する事も出来ず結局諦めました。

亡くなっていく人と一緒に行う終活

主人のガンがわかった時、すでにステージ4、抗がん剤治療を行っても寿命は僅か2-3ヶ月伸びるだけだと言われました。本人は人生に悔いなし、しかし異国の地で子供二人と残される私の事は心配だが、と言う事でまず最初に遺書、生前信託に詳しい弁護士に会いに行きました。

遺書の作成です。本来ならば生前信託書(Living Trust)の作成をするのですが、残念ながら主人には充分な時間がありませんでした。主人には前の結婚で子供たちが他に4人ほどいました。遺書を作成することで、不毛な争いを避けることが出来ます。また問題が起きた場合にも弁護士が代理として対応してくれるので、私が直接対峙する必要がありませんでした。

まずは金銭的なこと

まずは金銭的なことです。残された私たちがキチンと生活していけるように、主人としては一番心配だったのでしょう。税金の支払いや公共料金の支払い、またその支払い方法など、お金に関する管理は主人が行っていました。亡くなった後はすべて私がしなくてはなりません。しっかりと教えてもらいました。

財産目録作成
銀行口座、投資信託などの口座等の名義を変更
生命保険など保険書類の確認
遺族年金の申請方法、必要書類を確認
死亡に対して申請しなくてはいけない事の確認
死亡する事で貰えるお金の確認
確定申告のやり方(アメリカってどの家庭も確定申告しなくてはいけないんです。)
固定資産税、自動車税など税金の支払いに関して

弁護士事務所にはファイナンシャルアドバイザーがおり、亡くなった後のプランを一緒に考えてくれます。アメリカでは高校までは無償ですが、大学になると途端にお金が掛かります。補助金の申請、残っていたお金をどの様に運用するか?など子供たちが大学を卒業するまで、また私が年金を受け取るようになるまでをシュミレーションします。(アメリカでは子供が高校までは遺族年金が出ますが、それ以降は年金受給年齢まで公的な支給は無くなります。)

お金の心配がなくなると、安心したのか、自分の心配をし始めました。お葬式や家族へのお別れなど、そして自宅で最期を迎えました。

今度は私の終活を

6年前に亡くなった主人の終活を手伝った私、気が付くと子供たちは大学生、しかしまだ独り立ちしているわけではありません。平均寿命まではまだ20年以上ありますが、いざという時の為に今度は私の終活として、色々と始めています。

たくさんお金を残すのではなく、子供たちが安心して暮らしていけるように、書類に書き出しておきます。

毎月の公共料金、クレジットカードなどの支払い関係
銀行口座、投資信託などの口座、印鑑に関する事
1年間で支払わなければいけない税金関係
財産目録の作成

子供たちは終活というと、まるで私がすぐにでもいなくなるか?と思うのかあまり話をしたがりません。しかし私に何かあった後、多くもない財産だけど大学を卒業し、独立出来る様に、出来る限りの指南をするのが親の役目かと思っています。

こう考えると終活は、年齢に関係なく残された人たちが、スムーズに次のステップに向かっていけるようにお手伝いする事ですね。ついでに感謝の言葉も添えて残しておきたいと思います。

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