「広~い庭付きの一戸建てあげる」と言われたらどうしますか?

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「広~い庭付きの一戸建てあげる」と言われたらどうしますか?

「うわ~~~っ!」

絶叫したのは、私。

密林を探検中、沼にはまってしまったのです。

叫び声を聞いて、すぐに仲間が飛んできました。

どす黒いヘドロ状の沼にはまった、私のスニーカーやデニムは、汚れでどろどろ。

「なんで、こんなところに沼?」と半泣きの私。

裸足になって、ホースの水で汚れを流しながら尋ねると、「そういえば、前に池を掘ったって…親父」と、遠い目をする彼。

「密林探検」

義父の趣味は、ガーデニング(本人曰く園芸)でした。

「でした。」と過去形ですが、義父は健在です。

義実家は利便性の良い街中の住宅街にあるのですが、庭がありません。

そこで数十年前、「ガーデニングを楽しみたい」、と義父は義実家から車で1時間強の山間部に土地を購入したのです。

そこに義父は小さなセカンドハウスを建て、休日ごとに庭造りに通う日々が始まりました。

そして、月日は流れ…

高齢になった義父がそこへ行く回数は少しずつ減り、ついに彼は「もう、気力がなくなった」と庭のお手入れを投げ出してしまいます。

そして「お前たちがあそこに住んだら?」と。

「いえいえ~結構です~」と辞退したのは、コンビニどころか病院や商業施設などもほとんどなく不便な上、住むには家が狭すぎるからです。

というわけで、その家のことはすっかり忘れていたある日のこと。

猛烈な台風が迫っている、とのニュースが。

そこでふと私は、あることを思い出してしまったのです。

「庭に巨大な木あったよね… あの木、枯れかけてなかった?」と夫に聞くと「そういえば…」と。

山間部の田舎といっても、モデルハウスのように素敵な隣家が近接していますし、ご近所さんが近くをお散歩されたりもしています。

もしあの木が台風で倒れたら、大惨事が起こるかもしれない!

「様子を見に行かないと!」と行ってみることにしました。

そこで私たちが見たものは!

そこにあったのは「庭」ではなく未開のジャングルでした…

まず玄関から庭に抜ける通路は、生い茂った木で通れません。

室内に入ると、じめじめした空気がこもり、押し入れにはキノコが!

部屋には虫の死骸が転がり…そして、物置にはムカデ…

私がムカデに遭遇したのは遠い昔に1度きりでしたし、虫も苦手です。

そんな私と夫のジャングル探検が始まりました。

鬱蒼と密に生い茂った木々には、数え切れないくらいのクモの巣が絡み合っています。

それを棒で取り除きながら、剪定鋏で枝をバッサバッサと切り進んでいくのです。

足元など、まったく見えない状態。

義父が丹精込めた庭は、たしか回遊式(義父曰く)になっていたはずです。

「このあたりに踏み石があったよね」と言いながら闇雲に剪定鋏を動かしていたときです! 冒頭の「沼転落事故」が起こったのは…

「沼」とは義父手造りの小さな小さな「池」なのですが、黒いヘドロ状の液体は、“THE・黴菌”みたいな恐ろしい破壊力…

そしてその後も、「苦手な虫のオンパレード」に、私の絶叫は続きます。

数十匹の蝉の抜け殻に驚き、アシナガバチの巣に慄く。

そして、大きなスズメバチの巣を見つけて恐怖に凍りつき、空き家とわかり胸を撫でおろす。

もう、心拍数はずっと上がりっぱなし。

木の伐採

そして肝心の、枯れ木です。

高さ15mを超える巨木は、根元に近い部分から枯れていて、今にも折れそうでした。

さらに!

素敵な隣家との境に並んだ10本くらいの木(高さ3m)もすべて枯れかけていたのです!

すぐに業者さんに伐採の依頼をしたのですが、作業は台風の後になるとのこと。

幸いなことに、枯れ木たちはひどい台風にも耐えてくれたので、伐採をお願いしましたが…

職人さん数名と、クレーン車、伐採後の木材運搬車、などかなりの費用がかかってしまいました…

生前贈与

問題はそれだけではありませんでした。

伸び放題に伸びた20mくらいの木がまだ数本と10mくらいの木が数本。

木の成長って…早いんですね…

ほかにも庭の柵が崩れかかっていたり、玄関部分のコンクリートもひび割れていたり。

誰も住んでいない家に、修繕費や維持費だけがかかってしまうのです。

売却できれば良いのですが、利便性が悪く周辺の土地も売れ残っている状態なので、とても売れそうにはありません。

でも高齢の義父は「あとは任せた、よろしく!」と。

これで義父に万一のことがあれば、この家を残したことで相続税がかかってしまうかもしれないのです。(詳細はわかりません。)

そこで、夫が考えたのが生前贈与です。

生前贈与にかかる税金は、贈与額が少額なら税率も低いそうで。

夫も私もその類の知識がないので、「これは税理士さんに依頼するもの?」と考えたのですが、その費用も痛い出費になってしまいます。

夫が「手続きは自分でやってみる」と言い出しました。

さくさく出来た!

さぞ複雑で厄介なんだろうな…と思っていたら。

夫曰く、「簡単でスムーズにできた」とのこと。

書類の作成が必要なのですが、見本があるのでそれを参考にwordでさくさくと自分でできる。

物件の最寄りの法務局に行って手続きを進めますが、不備があれば親切丁寧に教えて下さるのでその通りにやればいい。

と、あまりにも簡単にできたので拍子抜けしたくらいです。

ただし、今回の場合は、物件の価格が低かったから贈与の方がお得になった(かもしれない)みたいなので、詳しいことは専門家に聞いた方がいいですね。

そして、今。

切っても切っても木は伸びて葉は茂り、家のあちこちは崩れ…

時間を見つけて通い、密林や虫たちと格闘しています。

お手入れを怠ると、どんな大惨事が起こるかわからないからです。

「素敵なお庭でのティータイム♪」は、いつか実現するのでしょうか…

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