両親の介護と私

両親の介護と私

 はじめに

 2019年の3月下旬、私はすごくハッピーな気分でした。なぜなら1人息子が大学を無事卒業し、ようやく自分のことに時間やお金を多少は使えるようになった~と解放感を味わっていたのです。
 その頃はまだ関西に住む両親も元気な様子だったので、本格的な介護はもう少し先になるだろうと気楽に考えていました。(私は当時関東在住でした。)
 ただ今考えてみれば父の不調の兆しは3月下旬の家族旅行の時にあったのです。
 山梨県のホテルに私の家族(私、主人、息子)と主人の両親、私の両親の総勢7人で出かけました。
 ホテルでは息子の大学卒業祝い、主人の誕生日祝い、私の父の米寿(88歳)の祝いで楽しい
夕食のひと時を過ごしました、
 しかし翌朝父は布団からしばらく起き上がれず、朝ご飯の朝食会場に行くことができません
でした。もともと年齢の割に元気だった父の不調がこのあたりからはっきりと出てきたのでした。

 父の病名の告白とその後

 4月の下旬になり、父から電話で末期腎不全であることと、近い将来に人口透析を受ける必要があるかもしれないとの話がありました。
 父に心疾患があることは以前から知っていたのですが、末期の腎不全は寝耳に水でした。
 人口透析は心臓に負担のかかる治療です。
はじめは心臓に比較的負担の少ない腹膜透析での実施が検討されていましたが、腹膜の手術は高齢の父にはリスクがあるとのことで人口透析の導入が決まりました。
 私は離れて住んでいたので、医師の話も父から聞くしかなく、耳の遠い父から入ってくる情報は私にとっては不十分なものでした。
 母は当時84歳で自分のことはできるものの、
父の健康管理まではなかなか難しく…。
 離れて住んでいる私は心配と不安が募って
ストレスマックスでした。

 父の入院 そして母も入院

 父の人口透析のためのシャントを左腕に作る手術が決まって、私は8月に仕事(デイサービス)をしばらく休んで関西に滞在することになりました。
 手術した当初の父は元気でしたが、どんどん腎臓の機能が落ちて肺や心臓に水がたまり、あっという間に状態が悪くなっていきました。
 転院した病院では「うっ血性心不全」と診断され、シャントの手術から2週間後に人口透析が始まりました。
 ほぼ同じ時期に母に手術が必要な皮膚疾患が見つかり、9月下旬に別の病院での手術入院が決まりました。
 いつ関東に戻れるかわからなくなった私は
仕事を辞めて当面の間、関西に住むことになったのでした。
 父と母がダブル入院し、9月下旬は別々の病院に通う日々が2週間続きました。

 父の退院準備

 病院は病状が安定してきたら退院を勧めてきます。体力が落ちて足元がおぼつかなくなった父を自宅で迎えるためにレンタルベッド、玄関やトイレ、浴室の手すりの設置をケアマネージャーと相談しながら準備していきました。
 この時期精神的に1番きつかったのが入院中の父のせん妄でした。
 洋服を渡して着替えを促しても「なにしていいか、さっぱりわからん。」とじっとたたずんでいたり、トイレに行くのもその当時は誰かの
助けが必要でした。
 その変わりぶりには元気な頃の父を知っている主治医の先生がショックを受けていたほどです。
 2カ月近い入院で体力、認知機能が落ちた結果でした。

 退院してその後

 父が退院してしばらくは心臓の不調が続きひやひやしたことが、何度かありました。透析に通うことを拒否した時もありましたが、現在は透析の治療に体も慣れて健康状態も安定しています。せん妄の症状も退院後におさまり、自分のことは自立してできるようになりました。
 去年の8月、9月の我が家の状態を思えば今はなんと平和なことか。
 父の食事の管理、服薬の管理、通院、透析通いもあるため、私は引き続き関西に住んでいます。離れて住んでいますが、今の状況を理解して協力してくれている主人や息子にも感謝しています。
 今はコロナ禍のせいで以前ほど自由に関西と関東を行き来できないのでもどかしい時もありますが。

 私が意識していること

 私は両親の支援のかたわら、以前から習っている社交ダンスに週に2回通っています。自分自身の体力の維持、気持ちのリフレッシュに
ダンスは欠かせない存在です。社交ダンスは始めて4年になりますが、ダンスの楽しさと難しさの両方を実感している今日この頃です。
 両親の支援(介護)をしていて常に意識しているのは、介護で自分が「犠牲」になっているとは思わないこと。そのためにできる範囲で
自分のやりたいことをするようにしています。
両親も私に犠牲になってほしいと思っていないはずですし。
 あとは毎日「楽しむこと」を見つけるようにしています。
 まだまだ山あり谷ありの日もあるでしょう。
これからも楽しむことを忘れずに周囲に感謝しながら過ごしていきたいものです。

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コメント

  1. 改めましてはじめまして、前田穂花です。

    mobi8さんの日々の想いをお察しするとともに…
    お父様、そしてお母様にとっての安寧の日々が一日でも多くありますようにと…
    町田の空の下からお祈り申し上げます。

    ご両親様とは距離が近いがゆえのご苦労もおありかと思います。

    巧くは言えませんが…親御さんへの良い介護のためにも、
    まずはmobi8さんの心と体を十二分に労ってあげてください。

    社交ダンスのご趣味は楽しそうでいいですね。
    私自身、車椅子社交ダンスのインストラクター資格を有していますので、
    ぜひ一度ご一緒させて戴きたいです♡

    ご主人様や息子さんのお力もうまくお借りしつつ、
    苦しくならない介護となりますよう…
    ご両親様のためにも、何よりmobi8さんのためにも…
    憶えてお祈りいたします。

    いつもがんばってくださってありがとう。

    前田穂花

  2.  暖かいコメントありがとうございました。
      去年の1時期は両親共に状態が悪くて
    たしかに気持ち的に大変でした。しばらくは
    社交ダンスや趣味の映画鑑賞もできませんでしたし。ドヨーンとしてましたね。
     今は両親の支援をしながらダンスもしてるし、
    映画も楽しめてます。映画鑑賞の時は小鳥達を
    肩に乗せて…。たまにフン害にあいますが。
     今の平穏な日々が1日も長く続いてほしいものです。
     車椅子社交ダンスのインストラクターの資格があるのですね。スゴイ!
     私はダンス歴4年といってもまだまだペイペイでベーシックの修行中です。12月に先生主催の
    小さなパーティーがあるので、そこでタンゴの
    ミニデモができるよう最近練習を始めました。
    toxic(ブリトニー・スピアーズが原曲)でタンゴ
    バージョンがあってこの曲を使う予定ですが、
    すごく早くてカッコいい曲なので、曲負けしそうです…。
     今夜から主人と息子がこちらに来るので楽しみです。街に出かける予定ですので、また
    面白い写真が撮れたら投稿しますね。

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