じっと手を見て、笑っていたい

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年金受給開始の選択肢が増える

4月14日、年金改正法案が審議入りしました。コロナ対策が急がれる折でもあり、「この非常事態に」「年金の受給が75才になる!」など批判の声も少なからずあるようです。

現在年金を受け取ることができるのは基本的に65才から。65才をベースに60才に早める(繰り上げる)、70才に先延ばしする(繰り下げる)という選択肢があります。ここにもう一つの選択肢として75才からが加わることになるわけですね。60才から年金をもらう場合には減額が、一方70才からの受給に繰り下げる場合には40%超増額が。さらに今回審議対象となった75才からの受給にすると80%以上割り増しされるとのことです。

要は受給開始を遅らせれば、それだけ受け取る年金額が増えます、現役世代の減少や少子高齢化もあり寿命も伸びているから、十分検討に値するということなのでしょう。65才定年からさらに延長して70才定年が議論されているのも、無関係ではないのでしょうね。

これだけを見ると年金財政が逼迫しているのでなるべく受給開始を遅らせたいとか、年金をもらえるまで生きていられるかわからない、死ぬまで働けというのか~などの叫びもわからなくはありません。人生100年時代とはいえ、私自身も75才から割り増しの年金を受給して、いったいいくつまで生きるつもりなのかと自問自答するところです。

仕事も年金も

今回の改正で俎上に乗っているのは、実はそれ以外にもあります。65才を過ぎて仕事を続け支払った年金保険料は、毎年調整されて翌年の年金に上乗せされるということ。現行は5年後の70才ということですから、これは嬉しいポイントではないでしょうか。

また65才以下で年金を受給し給与所得がある場合には、現行だと月額28万円を超過する部分については年金が減額されているのが、月額47万円に改正されるということです。「働いて収入があると年金が減らされる」と私も聞いたことがありますが、減額のリミットが47万円に引き上げられるのはとても大きな意味がありますよね。

何かの形で収入を得ながら社会とつながっていく

現役時代に仕事をバリバリこなしていた人が退職して家にこもるようになると、いろいろ難しい問題が出てくるのはちょっと想像してもわかることです。今回の年金改正は、引退なんて言わないでもう少しだけ働いてみませんか?その分年金を減らすの止めますから、65才からも保険料を納めていただいた分については翌年分の年金に反映させますから、ズバリこれではないでしょうか。

現役時代の技能が生かせる仕事、人間関係の中で何となく。逆にずっと気になっていたことにチャレンジしてみるなど、きっかけはさまざまあると思います。趣味だった写真がサイトで売れた、料理好きで毎年作っていたジャムが道の駅で売れたなど、以外なところから道が拓けることもあります。短時間でも勤務日数限定でも、どんな形であれ社会とつながっていると感じられること、そこからなにがしかの収入を得られること。収入は社会からの対価。これが働くことの大きな意義だと感じます。結構な高齢の私の知り合いは季節限定で働いていますが、毎年仲間に会えるのを心待ちにしています。

定年退職して悠々自適…一昔前はそれも老後の夢だったかもしれません。現実問題、それは夢みるだけで終わりかもしれません。仕事と年金で生活が手一杯かもしれません。でも働けるうちは働いていたい。働き方は変わるかもしれないけれど、働いて経済の歯車の末端に連なっていたい…今の私のささやかな夢はこれです。次の世代に残せるものがあるとしたら、私にはそれしかないのですから。で、そのためにはまずは心身の健康が一番というわけです。

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