アルコールストーブの実力 – エバニューチタンマグポット500ストーブセット

アルコールストーブの実力 – エバニューチタンマグポット500ストーブセット

軽量化

山を軽やかに歩きたい。重い荷物を背負って、下を向きながら登るより、顔を上げて周りの景色を楽しみながら登りたい。そう思って、装備の軽量化に励んでみた。

その一つとして、ストーブと食器の軽量化。

通常のガスストーブの場合、本体は100g前後と軽量なものもあるが、燃料となるガスカートリッジが結構重い。一般的な内容量のIP-250と合わせると、500g前後する。

これをアルコールストーブにすると、燃料となるアルコールを、必要な分だけペットボトル等に入れて持っていく。余分な燃料を運ばずに済む分、軽量化が進む。

今回、エバニューのチタンマグポット500ストーブセットを購入した。アルコールストーブと、チタン製のクッカーがセットになったものだ。重量を測定すると、クッカーを含めて163g。アルコール燃料は、30mlで湯を一回沸かせる。1泊2日の山行とすると、合計220g余りで済む。ガスストーブと比較すると、半分以下の重量、ペットボトル1本分ほど軽くなっている。

概観

袋は結構大きなつくり。ジャストサイズでも良い感じだが、スプーンとフォークなどを入れられるようになっているのだろう。

袋から取り出すと、500mlのクッカーの中に、全て収まっている。ライターと比べると、コンパクトさが分かる。中は、ウェスが間に入り、ガタつかないようになっている。ザックに入れていても、カタカタと音がしないのがよい。

クッカーと五徳の一体感

クッカーと五徳の噛み合わせ。クッカーの底部に段差があり、五徳とぴったりはまるようになっている。上部のクッカーに水を入れると重くなる一方、下部のストーブ本体は軽量で、ワイングラスのように不安定になりがちなところ、一体感があって良い。

アルコール燃料を入れてみる

アルコール燃料を入れてみる。上の端まで満タンにしようとしたところ、手前の小さい穴から漏れ出す。内側に刻印してある60mlの目盛まで入れるように。

着火テスト

ライターで着火する。風防の穴が小さめで、ライターの火が奥まで届かない。
なかなか火がつかず苦労する。やけどしないように気を付けながら、火をつけたまましばらく待っていると、熱でアルコールが気化するのか、自然と着火した。ネットで調べると、火を着けてから風防をかぶせる人も居るようだ。どちらの方法をとるかは、好みだろう。

湯沸かし確認

アルコール燃料を60ml、水道水を400ml入れて着火。1分で火が安定化し、5分50秒で沸騰、11分40秒で燃え尽きた。30mlで湯を1回、60mlで湯を2回沸かせるだろう。

寒冷時の燃焼効率アップのために、パワープレートなる部品がついている。その効果を確認してみた。同様に400mlの水を沸かすと、安定化するまで1分30秒かかるが、5分20秒で沸騰、10分30秒で燃え尽きた。沸騰までと燃え尽きるまでの時間が、ともに1割早くなっている。燃焼効率アップの効果は確かにあるようだ。

重量が163gから170gにわずかに増加するため、早く湯を沸かしたい人はパワープレート有りで、軽量化を優先したい人はパワープレート無しがよいと思う。

炊飯にトライ

試しに米を炊いてみる。

米1合に、水を200ml入れる。3分20秒ほどで湧きこぼれ始める。赤子なくともフタとるな、の言いつけ通りにしていると、6分30秒あたりから焦げ臭くなってくる。

火から降ろしたところが写真の状態。カニ穴と呼ばれる穴があいている。美味しく炊けた証とされているようだが、味はどうか。口に含むと、、、硬い!芯が確実に残っている。山でなら、栄養源として食べられないことはないが、決して美味しく炊けたご飯とは呼べない。

焦げ臭くなったから火から降ろしたのに、芯が残っている。火力調整できないことが、問題だろう。本来なら、弱火にして湯を残した状態で、米を煮ることで、芯は無くなるはずだ。それができないために、このような結果になっている。

ネットで調べると、このクッカーでも米を炊いている人は居るようだ。おそらく以下のようにしているのだろう。不可能ではないだろうが、上級者向きと言えそうだ。
・3分20秒後に弱火になるように、予め燃料を少な目に入れておく。
・少ない燃料が枯渇したら、また少量燃料を継ぎ足す。
・その際に、やけどをしないように軍手を携えておく。

まとめ

軽量かつコンパクト。炊飯には不向きだが、湯を沸かす機能は問題ない。60mlの燃料で、インスタントラーメンを作り、食後のコーヒーを淹れることが出来る。1泊2日なら、220gとペットボトル1本分ほど軽くなり、半分以下の重量にできる。何より、暗闇の中、ゆらめく炎を見ているだけでコーヒーが美味しく感じられる。軽量化に優れているだけでなく、味のあるストーブとして、また山で使ってみたくなる。

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