三国峠 ~ 山中湖 – 富士山自転車ツーリング (後編)

三国峠 ~ 山中湖 – 富士山自転車ツーリング (後編)

コンビニというオアシス

駿河、相模、甲斐の三国にまたがる三国峠。
傾斜度16%の日本有数の激坂が待ち構えていた。
転倒し、ハンガーノックになりながら、自転車を押して歩き、かろうじて越えてきた。
峠を越えると一転、金色のススキ野原に、富士と山中湖が眼前に広がる。
三国一の展望だ。(ここまで前編)

そこから下ってたどり着いたのが山中湖畔のセブンイレブン。
何かお腹に入れるものはと店内を探し、バナナを一袋買う。
バスの待合室に陣取り、むしゃむしゃと頬張る。
皮をするりと剥いて、ほくりと噛みとると、口の中でトロリととろける。
バナナって、こんなに美味しいものだったっけ。
しばらく休んでいると、ようやく身体中に力が戻ってくるような気がする。
コンビニというものは、砂漠の中のオアシスのような存在だと感じ入る。

夕闇の中を走る

気付けば2時間半ほど休憩していたか。夕方になっている。
コンビニから民宿のあるエリアまであと6km。
夕闇の中、湖畔の道を走る。
湖の向こうに日は沈むが、どこまでも走れそうな気がしてくる。

絶品塩ほうとう!

宿を探す。もう辺りは暗くなっている。幸い、リーズナブルな空き室があった。

ひと風呂浴びてから、夕食に出る。

お食事処 大豊。
山梨県はほうとうが名物だが、めずらしく塩ほうとうなるメニューがある。

ちなみにほうとうは、漢字では餺飥。うどんは饂飩。ワンタンは餛飩
音も似ていますし、漢字も飥の字が似ていますね。
共通の祖先を持っている可能性がありそうです。

頼んで出てきたのがこちら。
さっぱりとした塩味だが、鯛の出汁と鶏肉の旨味がいっぱいで、ほうとうを受け止める。
何杯でも食べられそうな味。
リピーターになってしまう味である。
近くに立ち寄った際は、ぜひおすすめします。

富士山噴火?

翌朝目覚めて障子を開けると、目の前で富士山が灰色に煙っている。
噴火か?
どうも野焼きというもののようだ。
害虫駆除などを目的に、昔から行われているそうだ。
野焼きが終わった後には、ワラビやゼンマイ、フキノトウなどの春の山菜が芽を出す。

時を忘れる喫茶店

今日は吉田のうどんを食べ、忍野八海を見物し、籠坂峠を越えて御殿場に戻る。
出がけに一軒、きれいな喫茶店が目に入る。
ふっと立ち寄り、一服。
住宅街の中にあるが、周囲の木々の緑が、森の中に居るような雰囲気を出している。
思わずゆっくり時間を過ごしてしまう。
落ち着いた内装の良いお店でした。シュガーメイプル。

吉田うどん

いよいよ吉田うどんを食べに行く。
吉田というが、ここ山中湖畔の忍野村でも、良い店はある。
柳原うどん。
コシのしっかりした、食べ応えのあるうどん。

忍野八海

忍野八海へ。
富士の伏流水があちこちから湧いている。
こちらは透明なコバルトブルーの水。
魚もたくさん泳いでいる。

一帯を縦横に流れる小川、錦鯉の住む池、古民家などなど、見どころがいっぱい。

富士山の神輿

こちらは富士山型の神輿。
荒魂(あらみたま)、という神様の厳しい一面を表している。
担ぎ方も、荒々しく担ぐ。
吉田の火祭りでは、3回地面に落として打ち付けるそうだ。
富士山の鎮火を祈るお祭りだ。

とうもろこし

あちこちで、とうもろこしが干してある。
寒干し大根と同様に、乾燥した寒い時期に作るのだろうか。
いずれにしろ風情があってよい。

籠坂峠へ

日帰り温泉に寄って、御殿場に戻る。
昨日の三国峠に比べると、ずいぶん登りやすい。
峠を駕籠で乗り越えたことに由来するという一説があるそうだが、さもありなん。

今日は、富士の野焼きで一日が始まった。
火で焼くことで、害虫を駆除し、その後に山菜が芽生える。
死と再生。
私も昨日、三国峠で、転倒とハンガーノックに見舞われたが、三国一の展望とコンビニのバナナで生き返った。
一泊二日のツーリングで、死と再生を感じることができる。
三国峠、おすすめです。

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